閣僚懇談会
別名:閣僚懇
閣議後に閣僚が全員あつまって開かれる懇談会。閣僚懇。閣議のように、何かを決定する場としてではなく、閣僚が互いに意見を交換したり共有したりする場として開かれる。 1990年代半ば、細川内閣から開かれるようになったもの。
閣僚懇談会は秘密会の性格を持っており、基本的には、公式な記者会見の場を除いて内容は外部に公開されない。2011年7月19日に開かれた閣僚懇談会では、枝野幸男官房長官が新参の閣僚に対し、会の内容を口外しないよう指示したことについて、「箝口令を敷いたのか」と話題になったが、官房長官は従来どおりの慣習を説明したものだとしてこれを否定している。
閣僚懇談会(かくりょうこんだんかい)
毎週火曜日と金曜日に開かれる閣議の終了後、引き続き、閣僚が全員集まって開かれる。さまざまな政策課題について、自由に意見を述べたり、閣僚同士で討論したりする目的で開催される。
内閣法の規定に基づいて開催される閣議とは異なり、閣僚懇談会には法的根拠がない。そのため、閣議では、決定、了解、報告といった行政事務の決裁が優先して行われ、閣僚懇談会では、閣僚同士の意見交換に重点が置かれている。
閣僚懇談会の開催は、細川連立政権のときから慣例となった。それまでの間、閣議は、前日の事務次官会議で決まったことをそのまま承認するという形式的な会合となっていたため、書類に署名するだけの「サイン会」だと批判されていた。そこで、当時の細川首相が閣僚懇談会を提案し、官僚が事前に作成したシナリオによる形式的な議事進行からの脱却を目指したのだった。
閣議も閣僚懇談会も、ともに秘密会であり、閣僚の発言を議事録に残すことはしない。閣議決定などの決裁は記録に残り、官報でも告知されるが、議論の中身については、閣議後に行われる官房長官の記者会見を待つしかない。
(2001.04.08更新)
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