おたた
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:14 UTC 版)
松前町では、1980年頃まで地引網漁が盛んに行われていたなど、漁業も盛んだった。おたたとは、かつて漁業が基幹産業であった時代に、鮮魚を松山などの街や近郊農村に行商していた女性のことである。古くは丸い桶を頭に載せて運び、彼女達は「おたたさん」と呼ばれていた。1970年代に入ると、桶ではなく、次第に金属製の四角い容器が用いられるようになった。この容器をかつぎ郊外電車に乗ったり、リヤカーを引いたりして、鮮魚を売りさばいた。 しかし、その後は人数も激減し、軽四輪トラックを用いた鮮魚商に取って代わられ、さらに、女性はほとんど姿を消した。また松前町では水産加工業は残ったものの、漁業自体は衰退した。 そのような状況ながら、かつて松前町で活躍した「おたたさん」にちなんで、松前町商工会は「娘おたた」をマスコットキャラクターとしている。
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