おおのハートバスとは? わかりやすく解説

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おおのハートバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/05 18:33 UTC 版)

東ルートの車両
日野・ポンチョ(2ドアロングボディ)

おおのハートバスは、広島県廿日市市が大野地区(旧大野町域)で運行するコミュニティバス愛称[1]佐伯郡大野町のコミュニティバスを、合併により廿日市市が運行を引き継いだものである。

運行はささき観光が担当[2]する。

概要

愛称「おおのハートバス」は、大野町の木である「べにまんさく」のがハート型であること[1][2]、バスが住民・乗客の「ハートが触れ合う場」となることを願って命名[1]された。交通空白地帯の解消と地域の利便性向上を目的に運行[1]される。また乗客がわかりやすいよう、専用バス停留所のデザインを統一[1]している。

2005年4月1日広電バスの下更地 - 広電阿品駅系統と大野サンランド線の廃止に伴い、代替のコミュニティバスとして大野町が「おおのハートバス」を運行開始した。同年11月3日付で大野町宮島町が廿日市市へ合併され、廿日市市(新)となり、おおのハートバスの運行が廿日市市へ継承された。[要出典]

廿日市市は2019年時点で、翌2020年度以降の車両更新を踏まえ、交通系ICカードPASPYの導入を検討[3]していた。

しかし、2025年3月29日PASPYがサービス終了したことから、同年2月にMOBIRY DAYSを導入するとした[4]。引き続き交通系ICカード全国相互利用サービスには対応しないが、廿日市市は将来的な対応(市は「ICOCAとの連携」と表現)も検討中[4]とした。

沿革

  • 2005年(平成17年)
    • 4月1日広電バスの下更地 - 広電阿品駅系統と大野サンランド線廃止に伴い、代替としておおのハートバス運行開始。
    • 11月3日大野町宮島町が廿日市市と合併し、廿日市市となる。これに伴い、おおのハートバスの運行が廿日市市へ継承される。
  • 2013年(平成25年):廿日市市生活交通再編計画に基づき、運賃およびダイヤの見直しを実施。
  • 2020年(令和2年)
    • 輸送力増強のため、運行系統を追加。
    • 3月29日:同日のダイヤ改正より、色別による運行を終了。
  • 2025年(令和7年)2月1日MOBIRY DAYSを導入[4][5]。小児運賃・障害者運賃を大人運賃の半額に改定(100円から値下げ)[5]

運賃

  • 運賃は1乗車につき、大人150円・小児80円の均一運賃制。未就学児は無料[6]
    • 2025年のMOBIRY DAYS導入に伴い、IC運賃(大人のみ10円引き)が導入された[6]
  • 均一運賃制だが、乗降方式は中乗り前降りに統一されている[2]
  • 専用回数乗車券(1,000円で1,100円分)を車内で販売している[5]
  • 乗継割引があり、指定停留所(大野庁舎前、まるくる大野)で、1乗車目のバス降車時に乗務員から乗継券を受け取ることで、2乗車目のバスに50円追加で乗車できる[6]
  • 障害者割引があり、各種障害者手帳身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳)提示により大人80円、小児40円に割引される[6]

現行路線

3路線を運行し、大野地区のほか、隣接する大竹市玖波地区へも乗り入れる。括弧内は運行しない便が一部ある。

東西横断ルート (レッドライン)

広電阿品駅とJR玖波駅を結ぶ路線。一部便は玖波駅まで行かず、サンランド車庫発着または鳴川発着となる。また、一部時間帯に広電阿品駅発グリーンハイツ行きの便がある。

路線名と専用車両のレッド(赤色)は、大野町の木である「べにまんさく」の色[1]を表す。なお、レッドライン初代車両(日野・リエッセ)の限定チョロQが商品化され発売された[2][7]

西ルート (イエローライン)

公民館前からJR玖波駅を結ぶルート。妹背の滝 - べにまんさくの湯間は2つの経路が存在する。

路線名と専用車両のイエロー(黄色)は、通学バスの性質も持つことから、スクールバスの色[1]を表す。

東ルート (ブルーライン)

  • 広電阿品駅 - 宮島口東二丁目/宮島口上 - 青葉台集会所前 - 青葉台 -(深江 - 宮島口 - 深江)-(中山)- 下更地 - 土井 - 公民館前(- 妹背の滝 - 大野支所前)

広電阿品駅から公民館前・大野庁舎前を結ぶルート。阿品駅方向の一部便は、公民館前 - 下更地間で大野東小学校・鯛の原経由で運行する。

土休日ダイヤでは、4便はサンランド車庫への出入庫便として、妹背の滝から先は、大野中学校大野浦駅を経由してサンランド車庫まで運行する。そのほか、一部時間帯に広電阿品駅 - 広電宮島口駅を往復する区間便がある。

路線名と専用車両のブルー(青色)は、「大野瀬戸」「永慶寺川・毛保川」の水の色[1]を表す。

車両

ささき観光が保有する、専用の小型バスを使用する。いずれの車両にも「べにまんさく」のが描かれており、のちに増備された白色の車両にも、既存車両と同じく葉の模様が描かれた。なお広告ラッピング車両も存在する[2]

車両の変遷
  • 2005年の運行開始時に、路線愛称に合わせ、それぞれレッド、イエロー、ブルーにカラーリングされた日野・リエッセ3台が導入された。
  • 2013年12月、ブルーラインに日野・ポンチョ(2ドアロングボディ)を1台導入。また、同年12月2日のダイヤ改正で必要台数が増加したため、同じ廿日市市の佐伯地域自主運行バスから日野・ポンチョ(2ドアロングボディ)が1台転用された。
  • 2020年3月29日ダイヤ改正により、1号線はリエッセからポンチョに変更。2号線の青色バスが4号線に異動し、2号線は黄バス(ポンチョ)が充当。3号線は白バス(廿日市さくらバスからの転属車)に変更し、運行開始時より続けてきた色別による運行を終了した。
  • 車両数:日野・ポンチョ(2ドアロングボディ)赤色1台、黄色1台、青色1台、白色2台、予備車(赤色1台、元4号車)の計5台。平日は5台、土日祝は4台で運行。

脚注

関連項目

外部リンク


おおのハートバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 17:26 UTC 版)

ささき観光」の記事における「おおのハートバス」の解説

詳細はおおのハートバスを参照のこと。

※この「おおのハートバス」の解説は、「ささき観光」の解説の一部です。
「おおのハートバス」を含む「ささき観光」の記事については、「ささき観光」の概要を参照ください。

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