悪の枢軸(あくのすうじく)
「悪の枢軸」という言葉は、イラン、イラク、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を批判するブッシュ大統領の一般教書演説で使われた。名指しされたこれらの国は、大量破壊兵器やミサイルの開発などの疑惑があるとして、以前からずっとにらまれ続けてきた。
ブッシュ大統領は、国防費の大幅な増額を目指すとともに、テロとの戦いがまだ始まったばかりであるとの認識を示している。そうしたことから、「悪の枢軸」発言がさまざまな憶測を呼ぶこととなった。今後、対テロ戦争と称した武力行使の矛先がイラクなどに向けられるのではないかと見られている。
名指しされた3国はもちろんであるが、戦火の拡大に消極的な方面から「悪の枢軸」発言に対する批判や疑問の声が出されている。今後の国際関係に微妙な影響を与えそうだ。
(2002.02.18更新)
【悪の枢軸】(あくのすうじく)
2002年1月29日、アメリカのブッシュ大統領が連邦議会における一般教書演説において、大量破壊兵器の開発やテロリズムに対する兵站支援を行っているとされた北朝鮮、イラク及びイランの三国を名指しで非難した際に発した言葉。
第二次世界大戦時の枢軸国と違い、実際になんらかの協定が結ばれていたわけでは無い。
関連:テロ支援国家 ならず者国家 悪の帝国
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