『録図書』と胡の討伐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 18:46 UTC 版)
盧生は徐巿と同様に不老不死を餌に始皇帝に近づき、秘薬を持つ仙人の探査を命じられた。仙人こそ連れて来なかったが、『録図書』という予言書を献上した。その中にある「秦を滅ぼす者は胡」 という文言を信じ、始皇帝は周辺民族の征伐に乗り出した。 万里の長城を整備したことからも、秦王朝にとって外敵といえば、まず匈奴が挙げられた。始皇帝は北方に駐留する蒙恬に30万の兵を与えて討伐を命じた。軍がオルドス地方を占拠すると、犯罪者をそこに移し、44の県を新設した。さらに現在の内モンゴル自治区包頭市にまで通じる軍事道路「直道」を整備した。 一方で南には嶺南へ圧迫を加え、そこへ逃亡者や働かない婿、商人ら を中心に編成された軍団を派遣し、現在の広東省やベトナムの一部も領土に加えた。ここにも新たに3つの郡が置かれ、犯罪者50万人を移住させた。
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