『講義要綱』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 09:27 UTC 版)
「ペドロ・ゴメス (イエズス会士)」の記事における「『講義要綱』」の解説
通称『講義要綱』は、『天球論』『霊魂論』『カトリック教理要綱』の3部構成からなる。天草コレジオの教科書として作られ、1593年頃にゴメスがラテン語で脱稿し、1595年頃にペドロ・ラモンらが日本語に翻訳した。 ラテン語本も日本語本も長らく散佚していたが、20世紀にそれぞれ手稿本が再発見された。ラテン語本は、バチカン図書館所蔵のクリスティーナ女王の寄贈本に含まれていたのが、1939年 J.F. Schutte によって発見され、1965年尾原悟によって翻訳された。日本語本は、オックスフォード大学モードリン・カレッジ図書館で漢籍に紛れていたのが、1995年アントニ・ウセレル(wikidata)によって発見された。 日本語本は、タイトルページと『天球論』が欠損しており、また『カトリック教理要綱』の内容にラテン語本からの増減がある。用語の多くは漢訳せずカタカナで音訳しており、その場合はラテン語読みではなくスペイン語・ポルトガル語読みに依る傾向がある。例: 「哲学者」を意味する philosophus →「ヒロソホ」(filósofo)。
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