『英国膨張史』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 05:59 UTC 版)
「ジョン・ロバート・シーリー」の記事における「『英国膨張史』」の解説
1883年、イギリス帝国興隆史の研究に一時代を画した名著『英国膨張史』(The Expansion of England)を著した。シーリーは、「イギリス帝国の発展は、当初より一個雄大な目的を樹ててその遂行を図ったのではない、ただ一の功業より自然に他の功業を生み、歩々自然に建設せられたるものである」と述べ、また、そのなかで、名誉革命の翌年の1689年(スペイン継承戦争につながる「九年戦争」のはじまり)から1815年のナポレオン戦争終結にいたる一連の英仏抗争を「第2次百年戦争」(Second Hundred War)と名づけた。 さらに、当時のドイツ帝国の挑戦に対し、イギリスはイギリス人が植民した帝国領(カナダ、オーストラリアなど)との結びつきを強化しなければ帝国の偉大さは維持できないだろうと説いている。
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