『純粋経済学原理』について
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「マフェオ・パンタレオーニ」の記事における「『純粋経済学原理』について」の解説
パンタレオーニの経済学者としての名を高めた『純粋経済学原理』は、デヴィッド・リカードの経済学とヘルマン・ハインリヒ・ゴッセン、ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズの効用理論の総合であり、アルフレッド・マーシャルの影響が認められる。独自の理論上の貢献はないとはいえ、『純粋経済学原理』はパンタレオーニの独創性が発揮された数々の論文や講演とともに、限界効用理論に基づく経済学へとイタリアの経済学の流れを変える強い推進力となった。パンタレオーニは、ワルラスにパレートを見いださせ、パレートがローザンヌにおけるワルラスの後継者となる端緒をつくった。 国家の役割は必要な最小限に限定されるべきであるが、その限定された範囲内では、国家権力は絶対であるという考えをもつパンタレオーニは、ベニート・ムッソリーニのファシズムについて、政治の破局と文明の破局とからイタリアを救うものと評価した。
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