『社会主義詩集』のその後
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「児玉花外」の記事における「『社会主義詩集』のその後」の解説
発売禁止処分を受けた『社会主義詩集』であったが、ごくわずかに製本されたものが存在していた。1935年(昭和10年)ごろ、大阪の活字問屋社主で古書コレクターでもあった青山督太郎の手元に渡ったことが確認されたものの、青山の蔵書は後に警察に押収されてしまい、戦後青山が返還を求めたときには行方不明になっていた。 このことから、稀覯本番付が作られた場合には第一に名前があがる稀覯本として古書コレクターの間で知られていたが、時を経るに従って、もう現存していないと考えられるようになったため、近年ではその名前が取り沙汰されることはない。 なお、『社会主義詩集』は1949年に日本評論社から岡野他家夫の解題、中野重治の序文をつけて刊行され、またそこに収められていた詩のなかのいくつかは、『日本プロレタリア文学大系』(三一書房)の「序巻」(ISBN 978-4-380-68509-5)で読むことができる。
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