『新釈現代文』に関して
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1960年(昭和35年)9月に新塔社から刊行された『新釈 現代文』は、現代文を読むための「たった一つのこと」だけを説いた高校生、大学受験生向けの本である。その後20年余り、現代国語の受験参考書としてベストセラーとなった。「たった一つのこと」とは、文脈を追跡するための「内面的運動感覚」である。論旨の展開を追跡する論理感覚とでもいうものであった。同書は、1986年(昭和61年)3月重版ののち絶版となっていたが、2009年6月に至り、ちくま学芸文庫の一冊として復刊された。復刊の巻末には、石原千秋「解説--人生と研究と参考書」が付されており、近代を知るための思想書のような価値があると説かれている。
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