『偽イシドールス教令集』
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「コンスタンティヌスの寄進状」の記事における「『偽イシドールス教令集』」の解説
「コンスタンティヌス帝の寄進状」は、『偽イシドールス教令集(英語版)』に掲載されていた。 7世紀イベリア半島のセビリャ大司教イシドールスは従来の教令集『ディオニシアーナ』にスペインでの教会会議の決定を増補し、『ヒスパナ』という教令集を編纂した。のちにこれが『イシドールス集録』と呼ばれ、教会法(カノン法)の法源とされた。 『偽イシドールス教令集』はこれとは別の物で、8世紀か9世紀にイシドールスに仮託して作成された文書集である。第1部・第3部にはクレメンス1世(第4代)からグレゴリウス2世(第89代)のローマ教皇の教令を収め、第2部にはニカイア公会議(325年)からトレド公会議(683年)の議決を収めている。第1部・第3部のうち、100以上の教令は偽文書である。
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