『ヴェルンドの歌』とは? わかりやすく解説

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『ヴェルンドの歌』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 03:41 UTC 版)

ヴェルンド」の記事における「『ヴェルンドの歌』」の解説

ヴェルンド古エッダの『ヴェルンドの歌』に登場するヴェルンドフィンランド王の三男であり、兄弟のスラグヴィズ(Slagfiðr)、エギルEgilとともにウールヴダリルという所に住んでいた。あるとき「白鳥の羽衣」を脱いで水浴びをしている3人のワルキューレを見つけ、それぞれ3兄弟の妻とし、ヴェルンドはヘルヴォル・アルヴィト(Hervor Alvitr)を妻とした。しかし7年後(あるいは9年後)彼女たちは彼らの下を去った。スラグヴィズとエギル彼女たち追ったが、ヴェルンド一人留まり腕輪数多く鍛えながら妻の帰り待ったスウェーデン王ニーズズ(Níðuðr)はヴェルンド寝込み襲いヴェルンド捕らえ宝を奪った。また王妃進言従い、膝の腱を切り、セーヴァルスタズという島に幽閉し自身のために宝を鍛えさせた。あるとき、ヴェルンド鍛冶場訪れた2人王子殺害し、その頭蓋骨から作った杯に銀を塗り王に、眼か作った宝石王妃に、歯から作った装飾品王女贈った。また腕輪直し訪れた王女ベズヴィルド(Böðvildr)を酒に酔わせて襲い、子を孕ませるその後動けようになったヴェルンドは、王に王女の命の保証を誓わせた上で自身所行明かし空中へと飛び去って行った。 この物語の前半白鳥処女説話Swan maiden)の要素含んでいる。また「彼が最も巧み人物であったことを、私たちは古い伝承から知っている」とあるように、ヴェルンド伝説自体は『ヴェルンドの歌』以前からゲルマン人の間に伝わっていたものである。話中には、ニーズズがヴェルンド対し妖精の王」と呼びかける場面もある。

※この「『ヴェルンドの歌』」の解説は、「ヴェルンド」の解説の一部です。
「『ヴェルンドの歌』」を含む「ヴェルンド」の記事については、「ヴェルンド」の概要を参照ください。

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