『エヴゲーニイ・オネーギン』作中
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「アブラム・ガンニバル」の記事における「『エヴゲーニイ・オネーギン』作中」の解説
プーシキンの代表作たる韻文小説『エヴゲーニイ・オネーギン』は、作者であるプーシキンとおぼしき人物が「ぼく」あるいは「私」という一人称で、物語の語り手となる。時には作品世界内部にも登場する。主人公オネーギンの友人という設定である。8章と断章から成る作品の中で、プーシキンが実際に登場してオネーギンと会話をするのは第1章だけだが、第2章以降も折につけ、自らの意見や思い出を作中で披露する。第1章50節14行のうち終わりの4行では、以下のように歌われる。 「 わがアフリカの空の下、陰鬱なロシヤの国を慕うべき時——ぼくが苦しみ、ぼくが恋をし、 ぼくが心を葬ったその国を。 」 本国原典での『オネーギン』第一版では、この「わがアフリカの空の下」の文言に、みずから注釈をくわえ、曾祖父アブラム・ガンニバルの生涯を書いている。
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