「1100/103」(1953-61年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/21 08:21 UTC 版)
「フィアット・1100/1200」の記事における「「1100/103」(1953-61年)」の解説
1953年のジュネーヴ自動車ショーでフルモデルチェンジを受けた新型が発表され、完全な戦後型に生まれ変わった。開発コードネームにより、この時期の1100は「1100/103」(またはティーポ103)と呼ばれる。508Cと同じく設計はダンテ・ジアコーサで、フルワイズのフラッシュサイドスタイルを採って小型化、合理化された車体の構造はモノコックとなり、前輪サスペンションはより一般的なダブルウィッシュポーンに改められた。 バリエーションは当初は廉価版の「Economica」、通常型の「Normale」の4ドアベルリーナと横ヒンジ式のテールゲートを持つ5ドアファミリアーレだったが、間もなく圧縮比を高め、キャブレターをツインチョーク式ウェバーに換えて50PSを発揮する高性能版のTV(Tourismo Veloce)が追加された。1100TVの外観はフロント中央のドライビングランプが特徴であった。 1956年以降、1962年に1100Dに交代するまで、フロントグリルの変更やサイドモールの追加などで徐々に厚化粧になっていたが、特徴的な前開きドア(Suicide door)は変わらなかった。 また、1955年には2ドアコンバーチブルの「1100TV/103Eトラスフォルマービレ」(Trasformabile)が登場した。当時のアメリカ車のオープンカーの影響を多分に受けたデザインで、ベルリーナ同様のコラムシフトであった。
※この「「1100/103」(1953-61年)」の解説は、「フィアット・1100/1200」の解説の一部です。
「「1100/103」(1953-61年)」を含む「フィアット・1100/1200」の記事については、「フィアット・1100/1200」の概要を参照ください。
- 「1100/103」のページへのリンク