「神の会議」にまつわる解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:54 UTC 版)
「エロヒム」の記事における「「神の会議」にまつわる解釈」の解説
詩篇82:1に「神は神の会議のなかに立たれる。神は神々のなかで、さばきを行われる」という箇所がある。冒頭の神は、ヘブライ語聖書ではエロヒムと記述され、単数形の動詞を伴うため、明らかに単数の「神 God」だと分かる。しかし同82:6には「わたしは言う、あなたがたは神である」という箇所があり、ここではエロヒムが複数形の gods に訳されている。 これについて、聖書研究家マーク・スミスはこう述べている。「詩篇のこの箇所では、神の会議には神々が集っていたことがうかがえる。エロヒムはエール(神)の会議に立って、裁きを宣言しているのだ」 またヨハネによる福音書10:34には、イエス・キリストが、詩篇82:6に言及する部分がある。「イエスは彼らに答えられた、「あなたがたの律法に、『わたしは言う、あなたがたは神々である』と書いてあるではないか」とあり、イエスが神々 gods という言葉を引いている。
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