「幻想」と「幻視」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 18:39 UTC 版)
「幻視芸術」も参照 1990年代フランス・パリにおけるヴィジョネール(ラール・ヴィジョネール)と呼ばれる画家達が、「幻想画家」として日本で紹介されたことがある。展覧会カタログでは、ヴィジョネールは「幻視芸術」と訳されており、ファンタスティックは「幻想芸術」と訳されている。巖谷國士はディマシオのような画家達は自らがファンタスティックと呼ばれるのを好まず、むしろヴィジョネールを自称していることに注意を促している。日本で一般的な「幻想絵画」という言葉はファンタスティック・アートの訳語であり、仏語のヴィジョネールにも「幻想」の訳を当てることができ、ファンタスティックに反するものでは無いが、日本語では「幻視」のほうがより近い概念であろうと示唆し、両者を区別している。この解説書における主な執筆者、エルヴェ・セランは、幻想芸術(ファンタスティック)と幻視芸術(ヴィジョネール)が安易に混同される問題があるとして、ファンタスティックの奥にあるヴィジョネールの本質に関して考察をしている。また、ここではVisionaries, Visionnaire といった仏語の訳の大半は「幻視」となっている。なお、ディマシオ美術館の日本語の名称は「太陽の森 ディマシオ幻想美術館」となっている。
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