「チャーリー」誕生?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 02:11 UTC 版)
「メーベルの窮境」の記事における「「チャーリー」誕生?」の解説
のちに世界中で愛されることになる放浪紳士のキャラクター「チャーリー(英語版)」が初登場した作品について、チャップリン自身は自伝において「『メーベルの窮境』のほうが先」と回想し、『メーベルの窮境』のカメラマンで「チャーリー」誕生の時期を知る最後の証人とみなされるハンス・コーエンカンプもこれに同調していた。ロビンソンはこれら回想を尊重して「チャーリー」のデビュー作を『メーベルの窮境』と断じ、さらにダメ押しとして「こういう細かい記憶ではまず間違えないのがチャップリン」とも述べていたが、スウェーデンの映画学者ボー・ベルイルントは、関係者の証言や当時の天気予報などから『ヴェニスの子供自動車競走』のほうが先であると断定した。 しかしチャップリン研究家の大野裕之は、一時はベルイルントの説を採用していたものの、コーエンカンプの回想に加えて、『メーベルの窮境』のみにおいて「チャーリー」の扮装に若干の違いが確認されること、キーストン社の関係資料によると『メーベルの窮境』の撮影開始日が1914年1月6日とされていることから、『メーベルの窮境』こそがチャップリンが初めて「チャーリー」の扮装をした作品であり、「やはり、チャップリンの回想は正しかった」と結論付けている。
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