背理法とは? わかりやすく解説

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はいり‐ほう〔‐ハフ〕【背理法】

読み方:はいりほう

ある判断否定し、それと矛盾をなす判断を真とすれば、それから不条理な結論導き出されることを明らかにすることによって、原判断が真であることを示す証明法。帰謬(きびゅう)法。間接還元法。間接証明。→直接証明


背理法

結論否定して不合理なことが起こることによって証明する方法をいう。


背理法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 07:43 UTC 版)

背理法(はいりほう、: proof by contradiction, reduction to the absurd, indirect proof, apagogical argument など、: reductio ad absurdum, RAA)とは、ある命題 P を証明したいときに、P が偽であることを仮定して、そこから矛盾を導くことによって、P が偽であるという仮定が誤り、つまり P は真であると結論付けることである[1]帰謬法(きびゅうほう)とも言う。


  1. ^ 前原昭二 2005, p. 57.
  2. ^ 前原昭二 2005, pp. 45f.
  3. ^ 前原昭二 2005, 第2章 §8, 付録 II §2.


「背理法」の続きの解説一覧

背理法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:29 UTC 版)

2の平方根」の記事における「背理法」の解説

背理法(無限降下法)を用いた証明を以下に示す。 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} が有理数であると仮定すると、 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} は既約分数で表すことができる。すなわち、互いに素である(公約数を 1 以外に持たない整数 M, N を用いて 2 = M N {\displaystyle {\sqrt {2}}={\frac {M}{N}}} (1)表せる。(1)両辺2乗分母を払うと 2 N 2 = M 2 . {\displaystyle 2N^{2}=M^{2}.} (2) (2) から M2 は偶数であり、ここから M は偶数であることを示すことができる。したがって M は整数 m を用いて以下のように表すことができる。 M = 2 m . {\displaystyle M=2m.} (3) (3)(2) の式に代入して整理すると以下の関係を得る。 N 2 = 2 m 2 . {\displaystyle N^{2}=2m^{2}.} (4) (4) より N2偶数なので、N も偶数である。以上より、m, n ともに偶数であることが示されたが、これは m, n が互いに素であるという仮定矛盾する。ゆえに、 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} は無理数であることが示された。■ 無限降下法意識した証明だと、m, n が M, N と同様に偶数であるといえ、(1)右辺何回でも 2 で約分できることになり、矛盾となる。

※この「背理法」の解説は、「2の平方根」の解説の一部です。
「背理法」を含む「2の平方根」の記事については、「2の平方根」の概要を参照ください。

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背理法

出典:『Wiktionary』 (2016/05/01 22:34 UTC 版)

名詞

背理 はいりほう

  1. 命題成り立たない仮定し、それが誤りであることを示して命題であると結論する証明法。

関連語


「 背理法」の例文・使い方・用例・文例

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