黒海艦隊
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主要根拠地
発足以来、黒海艦隊は長年にわたりセヴァストポリを根拠地としてきたが、ソ連崩壊以降は1997年のロシア-ウクライナ間協定により同地の使用権を期限付きで得ているものの、ウクライナの政治情勢により使用権・協定更新などの扱いが変動し、また艦艇・装備の更新も認められていないなど不安定な状態に置かれてきた。一方、ロシア領内のノヴォロシースクにも海軍基地は設置されていたものの規模が小さく、大規模な部隊の配置には不適であった[23]。
このような情勢に対処するため、2000年代以降ロシア海軍はノヴォロシースクの基地を拡張して黒海艦隊の主力をこちらに移すこととし、2005年からノヴォロシースク海軍基地の拡張作業が開始された[23]。この拡張計画により、それまでノヴォロシースク港の海軍埠頭には艦船数隻程度の接岸が可能であるに過ぎなかったところを、2010年までに複数の埠頭を整備し、2020年までに航空基地などの附属施設も整備することとしていた[23]。その後、黒海艦隊への新造艦配備計画に関連して、これら新造艦をロシア-ウクライナ間協定に縛られないノヴォロシースク基地に配備して運用するため、拡張計画の規模は更に拡大され、2014年までに新造艦の配備・運用に必要な施設を整備することとなっていた[24]。しかしながら、2014年のロシアによるクリミア半島編入により、ロシアはセヴァストポリを安定して使用できる状況が生じたが、ウクライナはクリミアを含めた被占領地の奪還を掲げ、2022年ロシアのウクライナ侵攻ではクリミア周辺も戦域となっている。
国外ではシリアの港湾都市ラタキア、タルトゥースを長年補給拠点としており、これらを策源地として2015年にロシア軍がシリア内戦でアサド政権を支援して介入した。黒海艦隊は、トルコの支配下にあるボスポラス・ダーダネルス両海峡というチョークポイントを抱え、両海峡はモントルー条約により軍艦の通過に制約を課せられていることから、その外側にあるシリアの基地は貴重な存在となっている。
注釈
出典
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- ^ Три фрегата для ЧФ строятся на заводе "Янтарь", следующие контракты запланированы с иностранными заказчиками - заместитель главкома ВМФinterfax 2017年7月1日
- ^ Подлодку «Великий Новгород» спустили на воду в Петербурге(ロシア語)
- ^ a b c 『世界の艦船』2008年7月号(No.692)pp.226-227
- ^ 『世界の艦船』2014年5月号(No.797)p.153
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