白井弓子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 14:36 UTC 版)
白井 弓子 | |
---|---|
生誕 |
1967年3月15日(56歳) 日本・愛媛県 |
職業 | 漫画家 |
代表作 |
『天顕祭』 『WOMBS(ウームズ)』 |
受賞 |
第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞(2007年) 第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦(2010年) 第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦(2015年) 第37回日本SF大賞大賞(2017年) |
公式サイト | 弓工房 |
略歴
愛媛県出身[1]。京都市立芸術大学美術学部油画専攻[1]卒業。
同人誌として発表していた『天顕祭』が2007年に第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で奨励賞[3]を受賞し、2008年にサンクチュアリ・パブリッシングより商業誌として出版される。
2009年からは、『月刊IKKI』(小学館)で『WOMBS(ウームズ)』を連載開始するが、同誌2010年12月号での第16話掲載を最後に連載を終了し、描き下ろしの形式へ移行する[4]。2010年には、『WOMBS(ウームズ)』が第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品[5]となる。
2013年から2015年にかけて『月刊アクション』(双葉社)で『ラフナス』を連載し、2015年の第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選定された。[6]
2016年から2017年まで『ミステリーボニータ』(秋田書店)にて『機械仕掛けの神話』シリーズの読み切り作品を不定期で連載。同作は『Champion タップ!』(同社)にアンコール掲載後に新作発表。一連の作品は『イワとニキの新婚旅行』として単行本化された。
2016年12月に『WOMBS(ウームズ)』が第37回日本SF大賞の最終候補作に選出され[7]、2017年2月の選考会で大賞となった[8][9]。
2017年4月21日の第37回日本SF大賞贈賞式に先立ち開催された総会で推薦を受け、日本SF作家クラブの会員となった。[10][11]
『ミステリーボニータ』2018年5月号より近未来の大阪を舞台にした大阪伝奇クライシス『O(オー) 環状結界都市』を開始するが、判読性の悪さから、2018年11月号掲載の「episode 6」よりタイトルを『大阪環状結界都市』に変更[12]し、2019年9月号に完結した。
2020年8月21日に『WOMBS(ウームズ)』の前日譚『WOMBS CRADLE』の連載が双葉社のwebアクションにて開始された[13]。
人物
- 高校時代の美術部でのあだ名は『ドム』だった。当時の美術の恩師からは、今でも『ドム』と呼ばれている[14]。
- 安彦良和『アリオン』、萩尾望都、大島弓子、萩岩睦美などに影響を受けた[15]。
- 漫画を描く際、下書きより後の工程は、PCで行う。使用するソフトウェアは、『Painter』と『Photoshop』(2009年当時)[16]。また、Twitterにて「私はコミスタ挫折組」と発言している(2010年当時)[17]。2012年ごろからは『CLIP STUDIO PAINT』を使用しており[18]、2013年には『第2回 CLIP STUDIO PAINT イメージングプラグイン開発コンテスト』の審査員を務めた[19]。
- サークル『メタ・パラダイム』で同人活動を行っている。『コミティア』、『関西コミティア』、『そうさく畑』などオリジナル作品の同人誌即売会に参加している[20]。
- ^ a b c IKKI連載作品紹介 [WOMBS]白井弓子(2013年7月24日閲覧)
- ^ Twitterでの発言(2012/03/15 22:06:50)(2013年7月25日閲覧)
- ^ 平成19年度[第11回]文化庁メディア芸術祭 受賞作品(2013年7月24日閲覧)
- ^ 弓工房blog 2010-10-23 『月刊 IKKI 2010年 12月号』(2013年7月24日閲覧)
- ^ 平成22年度[第14回]文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品 > 審査委員会推薦作品一覧(2013年7月24日閲覧)
- ^ 第19回(2015年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門受賞作品(2016年12月29日閲覧)
- ^ 第37回日本SF大賞・最終候補作が決定しました! - SFWJ:日本SF大賞(2016年12月29日閲覧)
- ^ 第37回日本SF大賞が決定いたしました! - 「SF大賞エントリー」ツイート(2017年2月25日閲覧)
- ^ 第37回日本SF大賞・受賞作決定! - SFWJ:日本SF大賞(2017年2月27日閲覧)
- ^ 第37回日本SF大賞贈賞式 - 弓工房blog(2017年5月9日閲覧)
- ^ 会員名簿 - SFWJ(2017年5月9日閲覧)
- ^ 2018年8月6日 本人のツイート(2017年5月9日閲覧)
- ^ 2020年8月21日 本人のツイート(2020年8月21日閲覧)
- ^ Twitterでの発言(2013/03/19 16:50:32)(2013年7月25日閲覧)
- ^ マンガナビ「クリエーターインタビュー」白井弓子さん P4(2013年7月25日閲覧)
- ^ マンガナビ「クリエーターインタビュー」白井弓子さん P3(2013年7月25日閲覧)
- ^ Twitterでの発言(2010/06/21 13:10:47)(2013年7月25日閲覧)
- ^ Twitterでの発言(2012/11/29 20:47:48)(2015年9月2日閲覧)
- ^ CLIP STUDIO PAINT プラグインコンテスト(2015年9月2日閲覧)
- ^ 『メタ・パラダイム』のサイト(2013年7月28日閲覧)
- ^ 愛媛県庁/愛顔のえひめ知事表彰式(愛顔のえひめ文化・スポーツ賞)について 6月13日開催(2017年6月20日閲覧)
- ^ “ラフナス 1”. 双葉社. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “ラフナス 2 完”. 双葉社. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “イワとニキの新婚旅行”. 秋田書店. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “白井弓子が描く大阪パニックホラー1巻、小冊子当たる3作合同SFフェアも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年10月16日) 2021年9月17日閲覧。
- ^ “大阪環状結界都市 第1巻”. 秋田書店. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “大阪環状結界都市 第2巻”. 秋田書店. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “大阪環状結界都市 第3巻”. 秋田書店. 2021年9月17日閲覧。
- ^ a b “白井弓子の日本SF大賞受賞作「WOMBS」の前日譚、上下巻が同時発売”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月16日) 2021年9月17日閲覧。
- ^ “WOMBS CRADLE 上”. 双葉社. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “WOMBS CRADLE 下 完”. 双葉社. 2021年9月17日閲覧。
- 白井弓子のページへのリンク