澁澤龍彦
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家族・親族
- 父・澁澤武 - 武州銀行行員。
- 妻・矢川澄子 - 教育学者矢川徳光の娘。詩人。1968年離婚。
- 妻・澁澤龍子 - 1969年に再婚。元編集者。
- 妹・澁澤幸子 - 作家、トルコ研究家。(ホームページ - ウェイバックマシン(2005年11月18日アーカイブ分))
- 妹・澁澤道子 - 詩人。道子の夫は仏画家の矢野眞。
- 伯父・横山虎雄 - 父・武の実兄。日本製鉄史に大きな功績を残した横山久太郎の養子となる。建築家であり釜石製鐵所第3代所長。
- 叔父・浦野敬 - 歌人。父・武の実妹の夫[9]。
著作一覧
単行版
- 『サド復活 自由と反抗思想の先駆者』弘文堂〈現代芸術論叢書〉[10]、1959年
- 『黒魔術の手帖』桃源社、1961年
- 『神聖受胎』現代思潮社、1962年
- 『犬狼都市』桃源社[注 9]、1962年(短編集)
- 『毒薬の手帖』桃源社、1963年
- 『世界悪女物語』桃源社、1964年
- 『夢の宇宙誌 コスモグラフィア・ファンタスティカ』美術出版社「美術選書」、1964年
- 『サド侯爵の生涯 牢獄文学者はいかにして誕生したか』桃源社「桃源選書」、1965年
- 『快楽主義の哲学 現代人の生き甲斐を探求する』光文社カッパ・ブックス、1965年
- 『エロスの解剖 伝説から心理学まで』桃源社「桃源選書」、1965年
- 『秘密結社の手帖』早川書房「ハヤカワ・ライブラリ」、1966年
- 『異端の肖像』桃源社、1967年
- 『ホモ・エロティクス』現代思潮社、1967年
- 『サド研究 「牢獄文学」覚え書』桃源社「桃源選書」、1967年
- 『エロティシズム』桃源社、1967年
- 『幻想の画廊から』美術出版社、1968年、青土社、1979年
- 『妖人奇人館』桃源社、1971年
- 『黄金時代』薔薇十字社、1971年
- 『女のエピソード』桃源社、1972年
- 『偏愛的作家論』青土社、1972年、増補版1976年
- 『悪魔のいる文学史 神秘家と狂詩人』中央公論社、1972年
- 『ヨーロッパの乳房』立風書房、1973年
- 『夢のある部屋』桃源社、1974年。野中ユリ挿絵
- 『人形愛序説』第三文明社、1974年
- 『胡桃の中の世界』青土社、1974年
- 『貝殻と頭蓋骨』桃源社、1975年
- 『幻想の肖像』大和書房、1975年
- 『旅のモザイク』人文書院、1976年
- 『幻想の彼方へ』美術出版社、1976年
- 『思考の紋章学』河出書房新社、1977年
- 『東西不思議物語』毎日新聞社、1977年
- 『洞窟の偶像』青土社、1977年
- 『記憶の遠近法』大和書房、1978年
- 『スクリーンの悪魔』潮出版社、1978年
- 『機械仕掛のエロス』青土社、1978年
- 『幻想博物誌』角川書店、1979年
- 『悪魔の中世 西洋美術史の暗黒』桃源社、1979年
- 『玩物草子』朝日新聞社、1979年
- 『城と牢獄』青土社、1980年
- 『太陽王と月の王』大和書房、1980年
- 『城 夢想と現実のモニュメント』白水社、1981年
- 『唐草物語』河出書房新社、1981年(短編集)
- 『魔法のランプ』立風書房、1982年
- 『ドラコニア綺譚集』青土社、1982年
- 『ねむり姫』河出書房新社、1983年(短編集)
- 『三島由紀夫おぼえがき』立風書房、1983年
- 『狐のだんぶくろ わたしの少年時代』潮出版社、1983年
- 『マルジナリア』福武書店、1983年
- 『華やかな食物誌』大和書房、1984年
- 『うつろ舟』福武書店、1986年(短編集)
- 『私のプリニウス』青土社、1986年
- 『フローラ逍遥』平凡社、1987年
- 『高丘親王航海記』文藝春秋、1987年(長編小説)
- 『エピクロスの肋骨』福武書店、1988年(最初期の短編集)
- 『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』立風書房、1990年(エッセイ集の遺著)
主な編著・共著
- 『狂王』野中ユリ挿絵、プレス・ビブリオマーヌ、1966年
- 『NUDEのカクテル』サントリー、洋酒マメ天国第29巻、1968年
- 『エルンスト ファブリ世界名画集58』平凡社、1970年
- 『暗黒のメルヘン』立風書房、1971年(アンソロジー)
- 『変身のロマン』立風書房、1972年(アンソロジー)
- 『幻妖 日本文学における美と情念の流れ』現代思潮社、1972年(アンソロジー)
- 『エロティシズム』青土社、1974年(編著)
- 『地獄絵 ギャラリー19』平凡社、1974年
- 『M・W・スワーンベリ』ジャン・ソセ編、河出書房新社、「骰子の7の目」、シュルレアリスムと画家叢書別巻、1976年
- 『世界幻想名作集』世界文化社、世界の文学別巻1、1979年(アンソロジー)
- 『妖精たちの森 野中ユリ画集』講談社、1980年(画集解説)
- 『裸婦の中の裸婦』巌谷國士共著、文藝春秋、1990年(没後に巌谷が補記)
著作集・全集
- 澁澤龍彥集成(全7巻) 桃源社
- ビブリオテカ澁澤龍彥(全6巻) 白水社
- 新編ビブリオテカ澁澤龍彥(全10巻) 白水社
- 澁澤龍彥全集(全22巻・別巻2) 河出書房新社
- 澁澤龍彥翻訳全集(全15巻・別巻1) 河出書房新社
オリジナル編著(主に没後)
- 澁澤龍彥書評集成
- 澁澤龍彥映画論集成
- 澁澤龍彥日本芸術論集成
- 澁澤龍彥日本作家論集成 (上・下)
- 澁澤龍彥西欧芸術論集成 (上・下)
- 澁澤龍彥西欧作家論集成 (上・下)
- 澁澤龍彥西欧文芸批評集成
- 私の少年時代 + 私の戦後追想 - 以上は河出文庫
- エロス的人間 中公文庫、改版2017年
- 少女コレクション序説 中公文庫、改版2017年
- 快楽図書館 学研、2006年 - 書評集
- 推理小説月旦 ミステリー全論考 深夜叢書社、2013年
- イコノエロティシズム 澁澤龍彥美術論集 河出書房新社(谷川渥編)
- 天使たちの饗宴 澁澤龍彥同時代芸術論集(谷川渥編)
- 以下は小説集成
- 澁澤龍彥綺譚集(I・II)、日本文芸社、1991年
- 澁澤龍彥 日本幻想文学集成4、国書刊行会、1991年(富士川義之編)
- 澁澤龍彥 ちくま日本文学(文庫版)、筑摩書房、2008年。元版はちくま日本文学全集
- 澁澤龍彥初期小説集、河出文庫、2005年、「犬狼都市」ほか全9編
- 澁澤龍彥 ドラコニアの夢、角川文庫、2018年、東雅夫編
河出文庫コレクション(主に現行版)
- 東西不思議物語
- 世界悪女物語
- 妖人奇人館
- 異端の肖像
- 幻想の肖像
- 幻想の彼方へ
- 黒魔術の手帖
- 毒薬の手帖
- 秘密結社の手帖
- 華やかな食物誌
- 女のエピソード
- エロスの解剖
- 神聖受胎
- ドラコニア綺譚集
- 記憶の遠近法
- 幸福は永遠に女だけのものだ
- 夢の宇宙誌
- 思考の紋章学
- 胡桃の中の世界
- ヨーロッパの乳房
- 黄金時代
- サド侯爵あるいは城と牢獄
- 城 夢想と現実のモニュメント
- 太陽王と月の王
- 旅のモザイク
- 世紀末画廊
- 洞窟の偶像
- 夢のある部屋
- 私のプリニウス
- プリニウスと怪物たち
- バビロンの架空園
- 極楽鳥とカタツムリ
主な受賞
注釈
- ^ 『彥』[U+5F65]は「偐」の旁部分(「彦」の旧字体)。数値文字参照:[
彥
] - ^ 旧字を新字に直す慣例のある出版界でも珍しく、いまだに名前の漢字全てが旧字体のまま出版されているが、澁澤自身は生前自らの名前が「竜」の字で代用されるのを嫌っており、「私は署名をするときにも、竜彦などとは間違っても書かない。(略)これはタツではなくて、尻尾の生えたカメみたいではないか」と記している[3]。
- ^ 栄一の父・市郎右衛門(元助)は澁澤家の本流とされる「東の家」から支流の「中の家」に養子として入った。
- ^ 1969年に再婚、編集者出身。
- ^ 旅行自体は、夫人の回想記『澁澤龍彥との旅』や『澁澤龍彥との日々』(白水社)、図版の編著『澁澤龍彥のイタリア紀行』(新潮社 とんぼの本)に詳しい
- ^ 式場隆三郎『サド侯爵夫人』も読みこんでいたことは間違いない。新版は『サド侯爵夫人とその夫』(書肆心水、2020年)
- ^ 三島事件そのものは、種村季弘から電話で知らされた。
- ^ 『日曜美術館 幻想の王国-澁澤龍彥の世界』(NHK教育、1994年5月15日放送)で、土方巽の葬儀にて挨拶する数少ない映像が放送された。
- ^ 一部作品の初出は、三島や中村光夫が参加した「鉢の木会」が編集した、大判の季刊文芸誌『聲』(発行元は丸善)であった。他は「陽物神譚」「マドンナの真珠」
出典
- ^ a b “史上初の大調査 著名人100人が最後に頼った病院 あなたの病院選びは間違っていませんか”. 現代ビジネス (2011年8月17日). 2019年12月22日閲覧。
- ^ 『旅の仲間: 澁澤龍彥・堀内誠一往復書簡』229ページ
- ^ 『記憶の遠近法』所収「ドラゴン雑感」
- ^ a b Invenshon. インヴェンション. Hiroshi Takayama, Shin'ichi Nakazawa, 宏 高山, 新一 中沢. Meijidaigakushuppankai 明治大学出版会. (2014.3). ISBN 978-4-906811-06-9. OCLC 879616267
- ^ 三島由紀夫『澁澤龍彥氏のこと』-『快楽主義の哲学』(光文社カッパブックス、1965年)でのカバー紹介
- ^ 出口裕弘『澁澤龍彥の手紙』朝日新聞社、1996年、100-101頁。
- ^ 赤木洋一『平凡パンチ1964』〈平凡社新書〉2004年。
- ^ 森茉莉『ドッキリチャンネル』
- ^ 澁澤龍彦『私の少年時代』河出書房新社
- ^ 編集担当は小野二郎。のち晶文社を設立。
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