森雪之丞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 10:07 UTC 版)
概要・来歴
東京都出身。東京都立大泉高等学校から上智大学文学部英文科に進むが、弾き語りの単独ライブや四人囃子にゲスト・ボーカルとして参加するなどライブハウスで活動、大学は中退する。その後シンガーソングライター、作詞、作曲家として活動。
作詞家としてのデビューは『ドリフのバイのバイのバイ』。
1970年代から1980年代にかけてアニメソングやアイドルへ詞を提供、多数のヒットをとばす。
1977年と1979年に『雪之丞見参』『1人称・単数・現在』2枚のソロアルバムをリリース。バックに四人囃子やゴダイゴ、ショーグンのメンバーが参加し、アン・ルイスや鈴木ヒロミツ(元・モップス)、デイブ平尾(元・ゴールデンカップス)とデュエットした作品も収録されている。
1979年、デビュー曲を作詞したレイジーのハードロック化を支援する「レイジー男だけのファンクラブ」に参加。この直前にはバンド初の本格ハードロックナンバー『フルカウント』を作詞作曲している。
1986年にはプログレッシブ・ダンス・バンド『Mighty Opera(マイティ・オペラ)』を結成、自らがフロントに立ちボーカルを務めた(メンバーには窪田晴男、五十嵐薫子(現・香瑠鼓)、村田陽一、ラッキィ池田など、個性の強いメンバーが集結していた)。
1989年のサディスティック・ミカ・バンド再結成時に高橋幸宏の勧めで詞を書いたことがきっかけとなり、ロック系アーティストと仕事をするようになる。
1989年から1990年にかけては「いかすバンド天国」の審査員もつとめ、独特のモヒカン・ヘアから「ウルトラ万之丞」のニックネームを付けられた。
1991年より布袋寅泰の盟友と言っても過言ではないほど、数多くの作詞を手掛けている。
また、1994年から詩の朗読会『眠れぬ森の雪之丞』を始めたり、鴻上尚史作・演出のミュージカル『天使は瞳を閉じて』で音楽プロデューサーを担当、ロック・ミュージカル『We Will ROCK YOU』日本公演の字幕監修、ブロードウェイ・ミュージカル『ペテン師と詐欺師 (DIRTY ROTTEN SCOUNDRELS)』『Kinky Boots』『CHICAGO』の日本語訳詞など、多方面で活躍する。
アクト・アゲインスト・エイズでは自らがポエトリーリーディング(詩の朗読)を披露。2003年、2005年には岸谷五朗とともにポエトリーリーディングとフィジカルパフォーマンスで構成された『POEMIX(ポエミクス)』を上演。
2006年、活動31周年には、自身の作詞作品のトリビュート・アルバム「Words of 雪之丞」をリリース。ポルノグラフィティ、斉藤和義、CHEMISTRY、柴咲コウ、BONNIE PINK、大黒摩季、高橋幸宏、つじあやの、Ryoji(ケツメイシ)、などが参加。プロデュースは東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦。
短期間ではあるが過去に俳優活動もしており、漫画『湾岸ミッドナイト』の実写映画版(主演:大鶴義丹)に黒岩達也(ブラックバード)役で出演していた。
訳詞を手がけたこともあった。「イエロー・サブマリン音頭」は、当初森が訳詞を担当することになっており、リハーサルテープ収録時は森の訳詞が使われたが、正式録音では松本隆の訳詞が使われた。サビの終わりにある「潜水艦」は森の訳詞が引用されており、森が訳詞を担当していた名残となっている。
2008年、舞台『五右衛門ロック』、2009年『蛮幽鬼』、2010年『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』と、立て続けに劇団☆新感線の舞台の作詞を手がけた。
2012年、執筆に3年を費やした処女戯曲作、雪之丞一座〜参上公演『サイケデリック・ペイン』(音楽:布袋寅泰 演出:いのうえひでのり)を発表した。
2016年、作詞家40周年を記念し、それまで作詞した2400曲の中から173曲(11時間20分)を選んだCD9枚組のボックス『森雪之丞原色大百科』が発売される[2][3]。
2017年、デビュー40周年を迎えたレイジーの40周年記念シングルに参加。レイジーの楽曲を担当するのは37年ぶりで、井上俊次作曲の「Wandering Soul」、高崎晃作曲の「1977」の2曲の作詞を手がける。
- ^ a b “FACTORY Vol.70”. フジテレビ. 2022年3月7日閲覧。
- ^ “森雪之丞、作詞家40周年記念CDBOX収録曲発表 氷室京介、山口百恵、『おそ松くん』など173曲”. Real Sound (2016年5月2日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “榊原郁恵、森雪之丞氏40周年祝福「イケイケのお兄さんだった」”. ORICON NEWS (2016年6月13日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “森雪之丞、詩集発売は「自分に喝を入れるつもりで」 “人生を変えた”布袋寅泰との出会いも明かす”. Real Sound (2024年1月26日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ “4月放送開始、TVアニメ『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』KV&本PV解禁!主題歌情報も解禁!”. リスアニ! (2024年2月3日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “降幡愛、自身初となるアニメタイアップを担当!TVアニメ『アストロノオト』OPテーマ「ホホエミノオト」5月29日リリース決定!”. リスアニ! (2024年2月19日). 2024年2月23日閲覧。
- ^ 「魔法つかいプリキュア!」後期の主題歌情報を発表!,東映アニメーション魔法つかいプリキュア!公式サイト,2016年6月7日
- ^ “第1回はゲストに岸谷五朗を迎えミュージカルを語る 森雪之丞によるネットラジオがスタート”. シアターガイド. (2016年7月15日) 2016年7月20日閲覧。
固有名詞の分類
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