富良野・美瑛ノロッコ号 車内サービス

富良野・美瑛ノロッコ号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 05:41 UTC 版)

車内サービス

1999年(平成11年)時点では、専用の制服を着た車掌と「ノロッコレディ」と呼ばれた乗務員[37]が乗務していた。車内では地ビールをはじめとした地元の特産品、ノロッコ号のグッズなどが販売されていた[38]2004年(平成16年)時点でも同様であった[24]。2018年(平成30年)現在、利用客には「乗車証明書」が配布される[7]

また車内には装飾が行われ、かつて9月 - 10月にはハロウィンの装飾などが行われたこともあった[39]

ギャラリー

その他の臨時列車

ふらの・びえい雪原ノロッコ号

1999年(平成11年)12月23日に旭川駅 - 富良野駅間で運転を開始したノロッコ号の臨時列車。冬季間の週末を中心に、1日1往復運転された。DE15形ディーゼル機関車のラッセルヘッドを旭川方に連結した状態で運行された。実際にラッセル仕業は行われてはいなかったが、ラッセル機関車が牽引するということで集客効果を狙っての運行であった。ラッセル機関車付きの営業列車は、この列車が全国で初めてであった[40]2002年(平成14年)2月24日をもって運転を終了した[22][23]

SLふらの・びえい号

1999年(平成11年)6月に旭川駅 - 富良野駅間で運転を開始した臨時列車。運転を開始したかつてノロッコ号の車両を蒸気機関車で牽引する際、この名称で運転された。また年によっては、SLすずらん号で使用していた客車を牽引していたこともあった[17]。運行開始時のキックオフイベントとして6月の数日間運転された[25]ほか、「ふらの・ワインぶどう祭り」等の沿線のイベントに合わせて運転されることもあった[41]。2014年(平成26年)6月をもって運転を終了した[29][30]

秋の南富良野ノロッコ号

2010年(平成22年)10月16日に旭川駅 - 新得駅間で運転を開始したノロッコ号の臨時列車。初年度は2日間のみの運行であった[27]が、好評だったため、翌年からは秋季に運行されていた「富良野・美瑛ノロッコ号」をすべて運休し、期間中の週末を中心に1日1往復運転された[42]。紅葉で有名な「かなやま湖」を望むことができた。機関車や客車には、秋のかなやま湖をモチーフにしたヘッドマークが掲出された。停車駅は以下の通り。2012年(平成24年)10月14日の運転を最後に設定されていない[28]。現在は再び「富良野・美瑛ノロッコ号」の運転となっている。

  • 旭川駅 - 美瑛駅 - 上富良野駅 - 中富良野駅 - 富良野駅 - 幾寅駅 - 新得駅

貸切運転

2005年(平成17年)9月 -10月の期間、期間限定企画として、「富良野・美瑛ノロッコ号」の貸切販売を行ったことがあった。旭川駅 - 富良野駅間、または美瑛駅 - 富良野駅間を1往復するコースで、1名から168名までの利用が可能であった[43]

ふらの・びえい号

ふらの・びえい号
概要
日本
現況 新型コロナウイルスにより運休中
地域 北海道
運行開始 2018年6月30日
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 旭川駅
終点 富良野駅
使用路線 富良野線
車内サービス
クラス 普通車
座席 普通車自由席:1 - 3号車
技術
車両 183系気動車苗穂運転所
軌間 1,067 mm
電化 非電化
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2018年(平成30年)6月30日から運行を開始した、富良野線旭川駅 - 富良野駅間にて運転する臨時列車である。キハ183系気動車で運転される。

ラベンダーの最盛期である7月、富良野・美瑛ノロッコ号は混雑が激しくなっていた[44]。また、2018年(平成30年)よりノロッコ号の編成が3両編成となった[12]。そのため、特に混雑が激しいノロッコ1号・2号の混雑緩和を図るため、同年より同列車の後を走る臨時列車が運転されることとなった[44]。特急形車両で運転されるが、乗車券のみで乗車できる。

沿革

  • 2018年(平成30年)6月30日:8月12日までの期間、「快速ふらの・びえい号」を運行開始[44]
  • 2019年(令和元年)7月6日:8月12日までの期間、「ふらの・びえい号」を運転。「快速」の表記がなくなる[45]
  • 2020年(令和2年):当初運転が計画されていた[46]が、新型コロナウイルスの影響で、この年の全列車が運休。
  • 2021年(令和3年):運転が計画されなかった[47]

運行概況

ラベンダーの最盛期である7月から8月にかけて、1日1往復運転される。

停車駅

旭川駅 - 美瑛駅 - 美馬牛駅 - 上富良野駅 - ラベンダー畑駅 - 中富良野駅 - 富良野駅

使用車両

苗穂運転所所属のキハ183系気動車3両で運転される。前面にはラベンダーをあしらったヘッドマークが掲出される。全車自由席[45]


  1. ^ 観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」で絶景を巡るモデルコース”. DigJapan. 2019年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  2. ^ a b c d MICRO ACEの新製品 DE15-2516+50系 「富良野・美瑛ノロッコ号」4両セット” (PDF). 株式会社マイクロエース. 2018年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  3. ^ a b c ““富良野・美瑛ノロッコ”,新デザインの機関車とヘッドマークで運転開始”. 鉄道ファン railf.jp. (2019年6月9日). オリジナルの2019年6月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190609170940/https://railf.jp/news/2019/06/09/202500.html 2020年6月19日閲覧。 
  4. ^ 故障・整備期間等に運行される場合は他のDE15形による牽引が行われる場合もある
  5. ^ ノロッコ号はどれくらいある?”. 北海道ファンマガジン (2009年5月15日). 2020年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  6. ^ a b 「富良野・美瑛ノロッコ号」今年も運行スタート!”. 北海道旅客鉄道. 2019年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  7. ^ a b c d e 富良野・美瑛ノロッコ号20周年”. 北海道旅客鉄道. 2018年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  8. ^ a b c 「JR北海道”富良野・美瑛ノロッコ号”運転開始」『鉄道ファン』第38巻第9号、交友社、1998年9月1日。 
  9. ^ 過去にはC11 207が牽引することもあった
  10. ^ “来月に新型ノロッコ 車窓広がり 眺めは抜群 JR富良野線”. 北海道新聞. (1999年5月30日) 
  11. ^ 絶対乗りたい!トレたび列車図鑑(16)「富良野・美瑛ノロッコ号」”. トレたび. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  12. ^ a b c d 「JRで行く 富良野・美瑛 2018」スタート!”. 北海道旅客鉄道. 2020年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月25日閲覧。
  13. ^ 鉄道ピクトリアル』 2007年2月号 (No.785) p.30
  14. ^ a b “(付録) JR旅客会社の車両配置表2018”. 鉄道ファン (687): 34. (2018-07-01). 
  15. ^ a b c 富良野・美瑛ノロッコ用増結車両について”. 北海道旅客鉄道. 2003年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  16. ^ a b “(付録) JR旅客会社の車両配置表2016”. 鉄道ファン (663): 37. (2016-07-01). 
  17. ^ a b 旭川 - 富良野間はSL富良野美瑛号、富良野 - 美瑛間は富良野美瑛ノロッコ号としての運用で、14系客車によるノロッコ号の運用はこの年のみの運行
  18. ^ ノロッコ号はどれくらいある?”. 北海道ファンマガジン. 2020年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  19. ^ a b 交友社鉄道ファン』1997年10月号 通巻438号 p.114
  20. ^ “旭川ー富良野にSL 来月11日から3日間「ノロッコ号」けん引”. 北海道新聞. (1999年5月18日) 
  21. ^ DE15ディーゼル機関車のラッセルヘッドを旭川方に連結した状態で運行、実際にラッセル仕業は行われてはいなかったが、ラッセル機関車が牽引するということで集客効果を狙っての運行であった
  22. ^ a b 冬の臨時列車のお知らせ(2001年)”. 北海道旅客鉄道. 2015年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  23. ^ a b 冬の臨時列車のお知らせ(2002年)” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2007年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  24. ^ a b JRで行く夏の富良野・美瑛2004”. 北海道旅客鉄道. 2004年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  25. ^ a b 富良野・びえいキャンペーンキックオフイベント開催!” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2007年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月25日閲覧。
  26. ^ 夏の臨時列車のお知らせ(2005年)” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月25日閲覧。
  27. ^ a b “秋の南富良野ノロッコ”運転”. 鉄道ファン・railf.jp. 2017年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  28. ^ a b 秋の臨時列車のお知らせ(2012年)”. 北海道旅客鉄道. 2012年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  29. ^ a b 春の臨時列車のお知らせ(2014年)”. 北海道旅客鉄道. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  30. ^ a b c 春の臨時列車のお知らせ(2015年)”. 北海道旅客鉄道. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  31. ^ “富良野・美瑛ノロッコ号”にオハテフ510-2が連結される|鉄道ニュース|2016年6月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン railf.jp. 2019年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  32. ^ この年のみ、くしろ湿原ノロッコ号用の塗色のまま連結された。
  33. ^ “オハテフ510-2が茶色になり旭川へ”. 鉄道ファン railf.jp. (2018年6月6日). オリジナルの2018年6月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180612141313/https://railf.jp/news/2018/06/06/110000.html 2020年6月19日閲覧。 
  34. ^ 春の臨時列車の一部運転取り止めについて” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2020年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  35. ^ 観光列車のご紹介 | JRで行く富良野・美瑛2020”. 北海道旅客鉄道. 2020年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  36. ^ 観光列車の運転見合わせについて” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2021年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月14日閲覧。
  37. ^ 当時特急列車の客室乗務員を務めていた「ツインクルレディ」とは異なる。
  38. ^ 『鉄道ジャーナル』第395号、1999年9月1日、35頁。 
  39. ^ 今年の秋はどっち?「富良野・美瑛」「ニセコ」キャンペーンを実施します!” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2006年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  40. ^ “白い世界 楽しもう ラッセル付き展望列車が運行 旭川ー富良野間”. 北海道新聞. (1999年12月24日) 
  41. ^ 秋のイベントはSLで!” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2006年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  42. ^ 秋の臨時列車のお知らせ(2011年)”. 北海道旅客鉄道. 2015年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  43. ^ 大人気!富良野・美瑛ノロッコ号を貸し切ってみませんか!?” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2007年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月22日閲覧。
  44. ^ a b c 「快速ふらの・びえい号」運行スタート!”. 北海道旅客鉄道. 2020年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月25日閲覧。
  45. ^ a b “富良野線で“ふらの・びえい号”運転”. 鉄道ファン railf.jp. (2019年7月8日). オリジナルの2019年7月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190708162654/https://railf.jp/news/2019/07/08/100000.html 2020年6月19日閲覧。 
  46. ^ 観光列車のご紹介 | JRで行く富良野・美瑛2020”. 北海道旅客鉄道. 2020年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
  47. ^ 観光列車のご紹介 | JRで行く富良野・美瑛”. 北海道旅客鉄道. 2021年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月14日閲覧。


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