国道5号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 15:07 UTC 版)
路線状況
函館市から七飯町の赤松並木のあるあたりの国道5号は、札幌本道を現在もそのまま使用している区間である。この赤松並木の保護と自動車交通量確保の両立を目的に、赤松並木道の東側には並行する自動車専用道路の函館新道が建設され、2002年(平成14年)3月に暫定2車線で全線供用している[5]。
バイパス
- 函館新道
- 森バイパス
- 八雲バイパス
- 長万部バイパス
- 黒松内新道(一般国道自動車専用道路A'路線)
- 蘭越倶知安道路(一般国道自動車専用道路A'路線)
- 倶知安余市道路(一般国道自動車専用道路A'路線)
- 長橋バイパス
- 札幌新道
別名
- 札幌本道
- 赤松街道
- 函館市桔梗町から七飯町峠下の旧道区間。「歴史国道」「日本の道100選」に選定されるほか[6]、読売新聞社選定の「新・日本街路樹100景」にも選定されている[7]。函館市桔梗町から七飯町峠下までの旧道には、14.3キロメートル (km) にわたり1200本ほどのアカマツの並木が植えられており、通称赤松並木とよばれる[5]。正式には、1990年(平成2年)に道の日の愛称募集で「赤松街道」と名付けられた。赤松並木は幅員18メートル (m)、2車線(一部、峠下地区は両側4車線)の道路で、歩道およびその外側の道路敷に赤松を配したものとなっている[5]。江戸時代末期の1856年(安政3年)、箱館奉行支配組頭栗本瀬兵衛が故郷の佐渡のアカマツの種を取り寄せ、七重薬草園(後の官園)で育てたのが元になったものである。やがて苗となった後、1873年(明治6年)開拓使の手により札幌本道が完成し、大部分は1877年(明治9年)の明治天皇行幸のおり記念に札幌本道へ移植された[8]。赤松並木のなかでも七飯町字大中山 - 同町字鳴川町の約2 kmの区間が最も良い状態でアカマツが残されているところで、この区間が1986年(昭和61年)度の「日本の道100選」に選定された。100年以上前に植えられた古木は樹形も良く、この並木を代表するものとなっている[8]。
- 大沼国道
- 羊蹄国道
- 小樽中央線
- オロロンライン
- 札樽国道
- 北5条手稲通
- 札幌新道
- 創成川通
重複区間
- 国道230号(北海道山越郡長万部町国縫・国縫交点 - 山越郡長万部町長万部・旭浜交点)
- 国道276号(北海道虻田郡倶知安町・北4条西1丁目交点 - 岩内郡共和町・国富交点)
- 国道229号(北海道余市郡余市町黒川町・余市駅前交点 - 小樽市・稲穂2-18交点)
道路施設
主なトンネル
- 大沼トンネル(上り線 747 m、下り線 670.5 m)
- 湯の崎トンネル(464 m)
- 盤の沢トンネル(75 m)
- 国富トンネル(105 m)
- 島付内トンネル(225 m)
- 稲穂トンネル(1,230 m)
- 畚部トンネル(46 m)
- 新忍路トンネル(1,742 m)
- 新塩谷トンネル(1,063 m)
- 長橋トンネル(1,000 m)
- 砂留トンネル(460 m)
- 平磯トンネル(408 m)
- 新平磯トンネル(505 m)
- 張碓トンネル(633 m)
- 新張碓トンネル(669 m)
新忍路トンネルが2018年(平成30年)3月17日に開通して新道に切替わり、旧道にあった下の2つのトンネルは廃止[9]。
- 忍路トンネル(505 m)(おしょろトンネル、Google マップ)
- 桃内トンネル(370 m)(Google マップ)
新塩谷トンネルが2021年(令和3年)3月20日に開通して新道に切替わり、旧道にあった下の2つのトンネルは廃止[10]。
- 笠岩トンネル(370 m)
- 塩谷トンネル(541 m)
道の駅
- 渡島総合振興局管内
- 後志総合振興局管内
- くろまつない(寿都郡黒松内町)
- らんこし・ふるさとの丘(磯谷郡蘭越町)
- ニセコビュープラザ(虻田郡ニセコ町)
- スペース・アップルよいち(余市郡余市町) ※国道229号経由
注釈
出典
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 202-10-22閲覧。
- ^ a b “占用制限を行う路線一覧(一般国道)” (PDF). 国土交通省北海道開発局 (2016年2月29日). 2016年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月1日閲覧。
- ^ 浅井建爾 2015, pp. 91–92.
- ^ a b c 幡本篤「札幌本道赤松並木」(PDF)『土木学会誌』Vol.93 No.1、土木学会、2008年1月、54-55頁。
- ^ “赤松街道”. 七飯町. 2014年5月10日閲覧。
- ^ 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日、127頁。ISBN 4-534-03315-X。
- ^ a b 「日本の道100選」研究会 2002, pp. 20–21.
- ^ “新忍路トンネル17日開通 国道5号桃内―忍路間1742メートル 土砂崩れ通行止め回避へ”. 北海道新聞. (2018年3月4日) 2018年3月30日閲覧。
- ^ “国道5号 新しい塩谷トンネルが開通 〜新トンネルの開通により、安心・安全な通行を確保〜” (PDF). 国土交通省北海道開発局 小樽開発建設部 (2021年2月25日). 2021年3月20日閲覧。
固有名詞の分類
- 国道5号のページへのリンク