チェーンソー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 04:50 UTC 版)
メーカー
代表的なチェンソーメーカーはドイツのスチール(STIHL)、スウェーデンのハスクバーナ、日本のゼノア(ハスクバーナ・ゼノア)、やまびこ(共立と新ダイワが経営統合、現在もブランド自体はそれぞれ健在)などが挙げられる。
また、アメリカのオレゴン・ツールがソーチェーンや、ガイドバーなどのチェーンソー部品を製造している。
メディアへの登場
フィクション
その甲高くうるさい稼働音(動力源が2ストロークエンジンなので、小排気量のオートバイのような音がする)や勢いよく回転する刃といった、一種の暴力的なイメージからか、殺人や拷問に使われる道具としてホラー映画(スプラッター映画)の中では割とポピュラーな存在である。
有名な映画作品として『死霊のはらわた』『悪魔のいけにえ』『テキサス・チェーンソー』『スカーフェイス』『シャークネード』などがある。派生作品の影響から『13日の金曜日』のジェイソンの武器とのイメージが強いが、チェンソーは使用者にとっても非常に危険な物であり、ジェイソンはチェンソーを武器として用いたことはない(ただし被害者側がジェイソンへの反撃手段として使用したことはある。ジェイソンが使用した事のあるエンジン付きの凶器は刈払機だけである)。
またバイオハザードシリーズではチェーンソー男やチェーンソーマジニなどといった、チェーンソーを武器とした敵が登場する。
ロボット物のアニメやゲーム、プラモデルなどで、ロボットの武装としてチェンソーが設定されている作品もある(『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』のソ連製戦術機など)。その他、チェンソーを武器として使用する人物が登場する漫画・アニメとしては『怪物王女』『これはゾンビですか?』『BLACK LAGOON』『チェンソーマン』などが挙げられる。
『魔界塔士Sa・Ga』に登場するチェーンソーが「ある理由」で日本のサブカルチャーに与えた影響は大きく、様々な媒体でオマージュされている他、開発元であるスクウェア(現:スクウェア・エニックス)のゲームにもセルフパロディとして取り入れられている。
その他のエンターテインメント
ジャグリングのパフォーマンスでボールの他にクラブ、松明、刀剣、斧を投げるパフォーマーがいるが、更にチェンソーを投げる者もいる(Michael Moschenなど)。当然、危険度は非常に高い。
プロレスラーのスーパー・レザー・フェイス[8](本名:トーマス・スピア)は、入場時に稼働したチェンソーを振り回しながら客席を練り歩く。その結果、客は怯えながら逃げ惑う光景が演出そのものとなる。
ヨーロッパのモトクロス会場では一部の熱狂的な観客が、バーおよびソーチェーンを取り除いてエンジン部分のみにしたチェンソーを、チアホーンの代用品としてライダーの応援に使用している光景が見受けられる。
海外ではエンジンを規格外のものに変えてしまう者もおり、アメリカでは自動車用の大排気量V8エンジンを搭載して巨大な原木を数秒で切断してしまうチェーンソーを作ってしまった者も居る[9]。
脚注
- ^ チェンソーの構造はどうなってる? 刃や各部の名前について解説(2022年 7月 22日閲覧)
- ^ 何らかの理由でカッターが木を切れなくなったとき、行き場を失った駆動力がチェンソーを使用者の顔に向かって跳ね飛ばす現象である。特にガイドバー先端の上側が物体に接触した時に発生しやすい。
- ^ 『チエンソー取扱い業務に係る健康管理の推進について』の別添2で規定されている。(昭和50年10月20日基発第610号)
- ^ 安全衛生情報センター・チェーンソー取扱い作業指針について・および別紙
- ^ “長良川上るサツキマス表現”. (2020年7月22日)
- ^ カットオフソー(STIHL製品カタログ)2018年2月7日閲覧
- ^ History of Festool
- ^ GREG OLIVER. “Cpl. Kirchner speaks: "I'm not dead!"”. SLAM! Sports. 2012年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月26日閲覧。
- ^ 『チェーンソーにV8エンジンを積んでみた』 。2021年7月25日閲覧。
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