スクーバダイビング ダイビングの種類

スクーバダイビング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 16:06 UTC 版)

ダイビングの種類

レクリエーショナルダイビング

海や湖などに楽しみで潜る行為を指し、ファンダイブともいう。

一般に、次の範囲内で潜水することが強く推奨される。

  • 深度30メートル以内(特にトレーニングを受けた場合は深度40メートル以内)
  • 特別な浮上手順(減圧停止)を行わなくて良い深度・潜水時間
  • 直接浮上可能な場所
  • 洞窟の場合、自然光の届く範囲
  • 沈没船の場合、外側のみ(特にレクリエーションダイバー向けに安全対策が施された沈船を除く)
  • 呼吸ガスは空気(講習を受けることでEAN40以下のナイトロックス

一般向けのレクリエーショナルダイビングに関するサービスはダイビングショップが行っており、Cカードの発行も行っている。ダイビングポイントに比較的近い店舗と、比較的遠方にある都市部などに立地する店舗に大別され、前者は主に現地の特定のポイントを、後者は複数のポイントを案内している[要出典]

テクニカルダイビング

洞窟潜水をするダイバー
ステージボトルを使用するケイブ(洞窟)ダイバー

一般的なレクリエーショナルダイビングの限界を超えた領域、すなわち

  • 深度40メートル以深
  • 減圧潜水(特別な浮上手順を要する潜水)
  • 洞窟潜水
  • 沈没船内

などに、より安全に到達・帰還できるよう装備や手順を体系化した非職業的ダイビングを指す。全てのレジャーダイビングにおける安全管理の基礎を担う。詳しくはテクニカルダイビングの項参照。

コマーシャルダイビング

商業潜水ともいう。営利を目的とした作業潜水や調査潜水などを示すが、レクリエーショナルダイビングを行うダイバーへのガイドや講習については、団体により見解が異なる。

  • PADIの見解では、日本で営利目的でのガイドや講習を行う場合は潜水士免許が必要としている[22]。また、日本以外では活動する国や地域が定める資格も合わせて必要であるとしている(※ Cカードは資格の一種であり、活動する場所で他の団体の資格が必要であれば別に取得しないといけないという考え)。

注釈

  1. ^ 安全上の見地から、少なくとも30気圧、可能な限り50気圧程度の内圧をタンクに残した状態で潜水を終了することが強く推奨される。
  2. ^ 業務上の目的で潜水を行う場合は、労働安全衛生法に定められた潜水士の免許が必要である。
  3. ^ 「トリミング」という。
  4. ^ BSAC等、欧州に本拠地を置く指導団体の場合、イギリス式英語に則り、Qカード(Qualificationカードの略)と呼ぶ場合もある。

出典

  1. ^ 小学館『デジタル大辞泉』. “スキューバダイビング”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  2. ^ 三省堂大辞林』第3版. “スキューバダイビング”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  3. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. “スキューバダイビング”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  4. ^ 平凡社百科事典マイペディア』. “スキューバダイビング”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  5. ^ 日立デジタル平凡社世界大百科事典』第2版. “スキューバダイビング”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  6. ^ a b 小学館『プログレッシブ英和中辞典』第4版. “scuba”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  7. ^ 三省堂『大辞林』第3版. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  8. ^ a b 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  9. ^ a b 山田稔、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  10. ^ 平凡社『百科事典マイペディア』. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  11. ^ 日立デジタル平凡社『世界大百科事典』第2版. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  12. ^ a b c 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “スキューバ”. コトバンク. 2020年2月20日閲覧。
  13. ^ 海上保安庁救難課監修・財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会編著、2004、「レジャー・スキューバ・ダイビング入門」、『レジャー・スキューバ・ダイビング -安全潜水のすすめ-』、成山堂書店 pp. 63
  14. ^ a b Scuba DivingのScubaってどういう意味?”. Scuba Monsters. 2023年3月9日閲覧。
  15. ^ ダイバーの皆さまへ” (PDF). 日本スクーバ協会. 2023年3月9日閲覧。
  16. ^ a b c d e 『マリンダイビング』672号(2020年10月号)、水中造形センター pp. 46
  17. ^ 横浜消防
  18. ^ レファレンス共同データベース
  19. ^ a b 池田知純 『潜水の世界』 大修館書店、2002年、P.135。ISBN 4-469-26505-5
  20. ^ a b 『PADI オープン・ウォーター・ダイバー・マニュアル』 1999
  21. ^ a b ※参照したのは『PADI オープン・ウォーター・ダイバー・マニュアル』 2008[出典無効]
  22. ^ 財団法人 安全衛生普及センター: “「潜水士免許」について - Go PRO”. 公式ウェブサイト. PADI. 2020年2月20日閲覧。
  23. ^ バディブリージング. コトバンクより。
  24. ^ オクトパスブリージングのステップをおさらい|ダイビングスキルアップ術|スキル|Marine Diving web(マリンダイビングウェブ)”. marinediving.com. 2023年6月19日閲覧。
  25. ^ 緊急スイミングアセント. コトバンクより。
  26. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年6月19日). “「強い風、潜るのに適していない」地元ダイビングショップ ドリフトダイビングか”. 産経ニュース. 2023年6月19日閲覧。






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