ガンホー・オンライン・エンターテイメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 09:57 UTC 版)
概要
アメリカの大手オークションサイト・OnSaleとソフトバンク(現在のソフトバンクグループ)の合弁企業、オンセール株式会社として1998年(平成10年)7月1日に発足し、初代社長には孫正義の弟である孫泰蔵が就いた。当初はネットオークション事業を手がけたが、Yahoo!オークション(現ヤフオク!)等の大手オークションサイトの牙城を崩すまでには至らず、2002年(平成14年)8月に同事業からは撤退、現行の社名に変更するとともに韓国のゲーム会社グラビティより『ラグナロクオンライン』の国内運営権を獲得し、オンラインゲーム運営事業へと転換する。その後も『A3』・『ポトリス』の運営も請け負うなど、オンラインゲームを総合的に運営するようになる。このラグナロクオンラインのヒットにより、2004年事業年度においての売上高は約42億円と急成長を遂げ、同タイトルへの依存度が99%以上ながらも、監査法人トーマツによる国内成長企業ランキングFast50において2位以下を突き放して1位を受賞、アジア内成長企業ランキングFast500においても10位を受賞した。2005年(平成17年)3月9日には大証ヘラクレス市場に上場を果たした際には、公募価格の1株120万円に対し、一時期は1株2000万円弱まで高騰し話題となった。その後も積極的に提携やM&A等を進めている。
2006年(平成18年)7月13日には公式ウェブサイトをリニューアルすると共に、ガンホーゲームズを展開した。これはカジュアルゲームやブログ、ネットニュースなどを統合したポータルサイトであり、傘下企業のブロッコリーや、提携企業の日本ファルコムなどと協力し、アバターサービスとして人気キャラクターが提供されている。なおガンホーゲームズは、ジーモード社との合弁企業ガンホーモードによって運営されていたが、2007年(平成19年)6月6日、ガンホーゲームズの運営をガンホー単独で行う発表がされた。その矢先に6月にガンホー社に経済産業省からの聞き取り調査があったことが報道された。
2008年(平成20年)2月17日、GRAVITYの株式52.4%を取得し同社を買収。GRAVITYは2005年(平成17年)8月にもソフトバンク系列の投資会社EZERに買収されている[4]。
2012年にリリースしたスマートフォン・タブレット向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)が大ヒットし、モバイル部門の売り上げがPC部門を上回るほどに成長。長年ラグナロクオンラインに依存していた収益体質が大きく変化した。2012年1-12月の売上高が前年の2.7倍、営業利益は7.9倍になった[5]。2012-2013年にかけて株価が急上昇[6]。2013年3月末には株式分割を実施する。
2013年5月7日付でソフトバンク(2016年7月以降はソフトバンクグループ)の連結子会社となる。10月15日付でソフトバンクと共同で、スマートフォン向けゲーム開発のSupercellを傘下にすると発表した[7]。Supercell株式は2014年8月にソフトバンクへ売却している[8]。
2015年6月24日付で自己株式の取得等に伴い、ソフトバンクが親会社でなくなり同社の持分法適用関連会社となった。しかし2016年8月に公開買い付けを実施し、ソフトバンクグループの保有株式すべてとソフトバンクの保有株式の一部を取得し、関連会社の関係が解消した[9]。
2018年(平成30年)2月3日、 世界最大級のハーフパイプ「ガンホー・モンスターパイプ」がOPEN[10][11][12][13]。
注釈
- ^ 第1回:東京(2004年11月14日)、第2回:大阪(2005年4月17日)、第3回:福岡(2005年10月15日)、第4回:札幌(2006年7月2日)、第5回:仙台(2006年12月3日)、第6回:新潟(2007年6月17日)、第7回:名古屋(2007年12月16日)、第8回:高松(2008年7月12日)にてそれぞれ開催。ユーザーシンポジウムは、2009:東京(2009年3月14日:第一部ラグナロクオンライン、第二部エミル・クロニクル・オンライン)、2009Winter:東京(2009年12月13日)と現在のところ東京のみで開催。なお募集人数は90→60→30→30→30→30→30→30→140(第一部70+第二部70)→80。応募人数は450→124→61→66→46→58→72→61→第一部87+第二部?→?。参加人数は62→40→23→25→25→18→17→11→83(第一部49+第二部34)→42。
- ^ もちろん参加ユーザー側も全員の同意に基づく。
- ^ ミーティング開催中におけるマスコミの会場内での取材はシャットアウトの形式を取っていたが、ユーザーシンポジウム2009winterでは発言権のない形での取材を許可している。
- ^ 最終的な総額は5800万円以上に上っていた事が判明。
- ^ βテスト期間終了後、開発元であるSonicAntが2008年 - 所在不明(倒産ではなく夜逃げ)の為サービス終了。
出典
- ^ コーポレート・ガバナンス - ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- ^ a b c d e f g h i j k 株式会社『第24期(2020年1月1日 - 2020年12月31日)有価証券報告書』(レポート)2021年3月30日。
- ^ ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 定款 第1章第1条
- ^ http://www.chosunonline.com/article/20080218000056
- ^ “ガンホー、「パズドラ」大ヒットで売上高2.7倍の258億円・営業益8倍に”. ITmedia. (2013年2月14日) 2013年3月8日閲覧。
- ^ “ガンホー、時価総額でDeNAを上回る 「パズドラ」絶好調で株価上昇”. ITmedia. (2013年3月5日) 2013年3月8日閲覧。
- ^ “ソフトバンクとガンホー、スマホゲーム「Clash of Clans」のSupercellを傘下に 1500億円で”. ITmedia. (2013年10月15日)
- ^ 有価証券報告書 (PDF) (第18期、2014年12月発表分) - ガンホー・オンライン・エンターテイメント 2017年5月18日閲覧
- ^ 四半期報告書 (第20期第3四半期) (PDF) (2016年9月発表分) - ガンホー・オンライン・エンターテイメント 2017年5月18日閲覧
- ^ “ガンホー・モンスターパイプ”. 石打丸山スキー場. 2018年2月16日閲覧。
- ^ “世界最大級のハーフパイプ「ガンホーモンスターパイプ」OPEN!”. 石打丸山スキー場. 2018年2月16日閲覧。
- ^ “ガンホー、「南魚沼市モンスターパイプ」のネーミングライツ・パートナーに決定 新名称は「ガンホー・モンスターパイプ」に”. 2018年2月16日閲覧。
- ^ “「ガンホー・モンスターパイプ」のオープンについて”. 南魚沼市. 2018年2月16日閲覧。
- ^ “消費者庁、ガンホーとグリーに措置命令 景品表示法違反で”. 日本経済新聞 (2017年7月19日). 2017年11月12日閲覧。
- ^ a b c “ガンホーに措置命令 パズドラのガチャで「究極進化」誤認表示”. ITmedia ビジネスオンライン. (2017年7月19日) 2018年3月29日閲覧。
- ^ a b “ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について” (PDF). 消費者庁 (2017年7月19日). 2018年3月29日閲覧。
- ^ Kindle Fire版リリース記念プレゼント!
- ^ アルティメットカードバトル『TEPPEN』北米・欧州にて配信開始~ガンホーとカプコンの共同開発 ~
- ^ 『連結子会社の株式譲渡に関するお知らせ』(プレスリリース)ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社、2021年10月22日 。2021年10月23日閲覧。
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