ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/17 08:54 UTC 版)
『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』 | ||||
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でんぱ組.inc の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
J-POP 電波ソング[1] | |||
時間 | ||||
レーベル | MEME TOKYO | |||
チャート最高順位 | ||||
でんぱ組.inc アルバム 年表 | ||||
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『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』収録のシングル | ||||
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リリース
でんぱ組.incのファーストアルバムで、プロデューサーの福嶋麻衣子とトイズファクトリーによって立ち上げられたレーベル「MEME TOKYO」(ミームトーキョー)から初のアルバムリリースである[4][5][6]。本アルバムの発売決定は2011年10月13日に報じられ[4][5]、アートワークは11月1日に発表された[6]。発売当時のでんぱ組.incは古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、跡部みぅによる5人体制で、跡部は2011年内でのグループ卒業が既に決定していたため、5人体制でのアルバムリリースは本作が「最初で最後」となっている[4][5][† 1]。
本アルバムはCDのみの「通常盤」、DVDが付属された「初回限定盤」のほか、予約受注生産として「超豪華初回限定盤」の計3タイプでの発売となる[4][5][6]。「超豪華初回限定盤」にはCD・DVDのほか、メンバーによるグラビアや福嶋麻衣子との対談などを収録した64ページに渡る「責任編集本」、チェキ帳、ペンライト、手拭い、缶バッジなどのグッズが同梱されている[5][6][† 2]。歌詞カードは全てメンバーによって手書きされたものを掲載している[1]。
2011年11月19日、11月20日にかけて原宿(当時)のニコニコ本社、新宿・渋谷のタワーレコードにて発売記念のライブイベントが開催された[8]。
内容と背景
収録曲の多くはライブ等で披露されたことのある既存曲であるが[9]、このうち音源化されている『Kiss+kissでおわらない』[1] と『BEAM my BEAM』[4] の2曲については新たにアルバムバージョンとして録り直しが行われている[1][4]。既存曲以外には新曲として『Future Diver』と『くちづけキボンヌ』が収録されている[9]。
MEME TOKYOディレクターの水野孝昭は、福嶋麻衣子とトイズファクトリーが契約を結ぶ時点で跡部みぅの卒業は決定事項であったことから、「『卒業してしまう前にベスト盤的なアルバムを出したい』とこちらからお願いした」と述べている[9]。メンバーの古川未鈴も同様に「初アルバムにしてベストアルバム、でんぱ組の集大成的アルバム」[1]、「今までライブでしか披露しなかった曲も音源化し、ベストアルバム感がある」[10] と表現している。
福嶋麻衣子は「実を言うとアルバムを出すことにあまり自信が無かった」と述懐しており、「それでもトイズファクトリーの意向が強く、特にディレクターの水野孝昭氏が『今までのでんぱ組は凄く良いから、1枚ここで歴史を精算したい』と言ってくれた」ことから、リリースを決断した旨が述べられている[11]。
2014年5月6日に開催された日本武道館公演『ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in 日本武道館〜夢で終わらんよっ!〜』では、本アルバム収録曲の一部がメドレー形式で披露された[12]。
2017年12月30日に開催された大阪城ホール公演『JOYSOUND presents ねぇもう一回きいて?宇宙を救うのはやっぱり、でんぱ組.inc!』のタイトルは、本作に因んだものである[13]。
2020年11月16日に開催されたオンラインライブ『THE FAMILY TOUR 2020 ONLINE FINAL!! 〜ねぇ聞いて?宇宙を救うのはきっと……〜』では、このアルバムに収録されている全曲フルで披露された。ちなみに、舞台は秋葉原ディアステージ店内となっていた。
アートワーク
画像外部リンク | |
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本作のアートワーク(通常盤) でんぱ組.inc公式サイトのディスコグラフィーより。 |
アートワークのデザインはファンタジスタ歌磨呂や福嶋麻衣子などによって結成されたチーム「最前ゼロゼロ」が担当し[5]、写真は太田好治が担当した[1][14]。「初回限定盤」のアートワークには「宇宙を背景にメンバーが寿司を手にする様子」が掲載され、「超豪華盤」のボックスには「寿司が詰まった寿司桶の写真」がそのまま掲載されたものとなっている[6]。メンバーの衣装は坂部三樹郎(MIKIO SAKABE)、ヘアスタイルや獣耳は資生堂のメークアップアーティストである計良宏文が担当した[1][15]。
メンバーの夢眠ねむは、アートワークに多くのアーティストが協力をしている件について「今まではD.I.Y感覚でやってきたが、今作は自分たちの『手作り感』に感動してくれたプロに支えられている。全力で『未完成の文化祭』をやっているのが、アキバの女子から見ると夢のような世界である[† 3]。自分たちが目指してきたことが絶妙のバランスで成り立っている、幻のCDだと思う」と述べている[1]。
ファンタジスタ歌磨呂は、アートワークのデザインについて、後に発売されるシングル『W.W.D』と似たような気持ちを持っていたとし、「『きっかけ』を誇りに思いたくなるようなビジュアルにしたかった。でんぱ組.incのメンバーが秋葉原に出会う『きっかけ』となった素材と組み合わせてイメージを作った」と述べている[17][† 4]。坂部三樹郎は、衣装にニットが使われている件について「自分の中ではアイドルには『野暮ったさ』が必要であると考えていたため、ニットにした。でんぱ組.inc自体が『直球のアイドル』だとは思っていなかったので、大袈裟にアイドルっぽいコスプレをする人達になれば良いと思っていた」と述べている[19]。
注釈
- ^ 跡部みぅの卒業公演が行われた2011年12月25日に最上もが、藤咲彩音の加入が発表され、2016年現在の6人体制となった[7]。
- ^ 本作以降、でんぱ組.incのスタジオアルバムには「超豪華盤」も併せて発売されるのが通例となり、『WORLD WIDE DEMPA』、『WWDD』、『GOGO DEMPA』も同様に計3タイプでのリリースとなっている。
- ^ でんぱ組.incが所属している秋葉原ディアステージにはテーマの一つに『終わらない文化祭』というものがあり、それを意識した発言と見られる[16]。
- ^ 2013年に発売される6thシングル『W.W.D』は、メンバーの過去を描写した「ドキュメンタリーソング」とされている[18]。それと同様に本アルバムのメンバー別イメージ写真では、それぞれが秋葉原に行き着く要因となった「オタクジャンル」に因んだ素材(グッズ)を手にする様子が描かれている[14]。
- ^ 前身「でんぱ組」時代は古川未鈴、小和田あかりの2名体制であった。
- ^ メジャーデビューシングルに関しては、MEME TOKYOからの初リリースである「Future Diver」を指す場合もある。「でんぱ組.inc#結成、メンバー流動期」も参照。
- ^ 本シングル発売時は古川未鈴、西村めめ(現・相沢梨紗)、夢眠ねむ、小和田あかりの4名体制で成瀬瑛美と跡部みぅは加入前であった。小和田あかりは2010年7月8日に卒業。
- ^ 2011年10月21日にアーツ千代田3331で開催された、レーベル「MEME TOKYO」の初披露イベントの映像[25]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m でんぱブック, p.133
- ^ a b “ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!” (日本語). 楽天ブックス. 楽天 (2011年12月14日). 2016年5月21日閲覧。
- ^ “ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!(超豪華初回限定盤)” (日本語). ORICON STYLE. オリコン (2011年12月26日). 2016年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “でんぱ組.inc、1stアルバムにして現編成ラストアルバム発売” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2011年10月13日). 2016年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “でんぱ組.incが宇宙を救う!? 待望の初フル・アルバムを12月にリリース” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2011年10月13日). 2016年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “でんぱ組.incの初アルバム、超豪華初回限定盤のジャケットはお寿司が満載” (日本語). CINRA.NET. CINRA (2011年11月1日). 2016年2月25日閲覧。
- ^ “でんぱ組.inc、新メンバーのサプライズ発表で6人体制に” (日本語). BARKS音楽ニュース. ジャパンミュージックネットワーク (2011年12月26日). 2016年2月25日閲覧。
- ^ “秋葉原発 でんぱ組.inc、ニューアルバム発売インストアライブでファン殺到” (日本語). Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2011年11月22日). 2018年1月1日閲覧。
- ^ a b c でんぱブック, p.103
- ^ a b c d e f CDジャーナル, p.16
- ^ a b c d でんぱブック, p.100
- ^ “夢で終わらんよっ! でんぱ組.inc、涙と感謝の念願武道館” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年5月7日). 2016年2月25日閲覧。
- ^ “でんぱ組.inc、7人で宇宙へ!344日ぶりワンマンライブで新たな一歩” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2017年12月31日). 2018年1月1日閲覧。
- ^ a b 太田好治. “ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!” (日本語). 太田好治写真事務所. 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月2日閲覧。
- ^ “アニメヘアーのアキバ系アイドル登場=資生堂がウィッグを製作” (日本語). 時事ドットコム. 時事通信社 (2011年4月26日). 2016年2月24日閲覧。
- ^ “京都精華大学大学院デザイン研究科 特別講義 でんぱ組.inc夢眠ねむ×もふくちゃんの大学院講義「アイドルのセルフプロデュース論」レポ” (日本語). リアルサウンド. blueprint. p. 1 (2014年8月24日). 2016年2月27日閲覧。
- ^ でんぱブック, p.115
- ^ “でんぱ組.inc「W.W.D/冬へと走りだすお!」インタビュ” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ. p. 1 (2013年1月16日). 2016年2月27日閲覧。
- ^ でんぱブック, p.117
- ^ a b c “でんぱ組.incチェキ1000枚で作った「くちづけキボンヌ」PV” (日本語). 音楽ナタリー. ナターシャ (2011年11月14日). 2016年2月27日閲覧。
- ^ a b “でんぱ組.inc、約1,000枚のチェキ写真で構成した新曲PV公開” (日本語). Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2011年11月15日). 2019年5月27日閲覧。
- ^ a b c d でんぱブック, p.99
- ^ a b c d e f g ミュージックマガジン, p.43
- ^ a b c d ミュージックマガジン, p.42
- ^ ふじいりょう (2011年10月23日). “もふくちゃん新レーベル"MEME TOKYO"始動! でんぱ組.incがイベントで新曲披露” (日本語). ガジェット通信. 東京産業新聞社. 2016年2月24日閲覧。
- 1 ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!とは
- 2 ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!の概要
- 3 収録内容
- 4 脚注
- ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!のページへのリンク