あづま (訓練支援艦) 運用

あづま (訓練支援艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/14 07:48 UTC 版)

運用

「あづま」は竣工後、自衛艦隊に直轄艦として編入され、対空・対水上射撃訓練に用いられ練度向上に重要な役割を果たした。しかし、「あづま」の建造が計画された当時の護衛艦が砲を主体とした艦艇が多かったのだが、対空・対水上兵装が砲からミサイルに主体が移ると「あづま」の装備は陳腐化していった。しかし、長年に亘り訓練に用いられ、唯一の訓練支援艦として護衛艦隊を影から支える重要な艦であった。

「あづま」の装備では対応出来ない訓練に用いる目的で1989年には「くろべ」が建造され、その後、老朽化が進行し代艦である「てんりゅう」が建造された1999年に除籍された。

艦歴

第3次防衛力整備計画に基づく昭和42年度計画艦4201号艦として、舞鶴重工業舞鶴造船所で1968年7月13日に起工され、1969年4月14日に進水、1969年11月26日に就役し、自衛艦隊に直轄艦として編入されに配備された。

1994年6月24日護衛艦隊直轄艦に編成替え。

1999年5月28日、除籍。約30年の就役期間中、総航程約624,000浬(地球約29周)、標的機の支援回数ファイアビー504回、チャカ344回、低速ドローン469回と合計1317回もの訓練支援任務に従事した[3]

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)

  1. ^ a b 森恒英「9. 訓練支援艦」 『続 艦船メカニズム図鑑』グランプリ出版、1991年、256-269頁。ISBN 978-4876871131 
  2. ^ a b c d e f g h i 香田洋二「国産護衛艦建造の歩み(第16回)DDHのエピローグ,訓練支援艦「あづま」 世界の海軍に大きな影響を与えた2事案」『世界の艦船』第795号、海人社、2014年4月、 141-149頁、 NAID 40019988949
  3. ^ 海上自衛新聞・1999年(平成11年)6月25日(金)第1面「あづま、自衛艦旗返納」


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