はんごん‐こう〔‐カウ〕【反魂香】
反魂香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 05:20 UTC 版)
反魂香、返魂香(はんこんこう、はんごんこう)は、焚くとその煙の中に死んだ者の姿が現れるという伝説上の香。
- ^ 白居易「李夫人詩」『中国古典詩聚花』3、前野直彬監修、小学館、1984年、70-80頁。ISBN 978-4-09-915003-7。
- ^ 夜食時分「好色敗毒散」『浮世草子集』長谷川強校中・訳、小学館〈新編日本古典文学全集〉、2000年、37-40頁。ISBN 978-4-09-658065-3。
- ^ 李時珍. 本草綱目/木之一#.E8.BF.94.E9.AD.82.E9.A6.99. - ウィキソース.
- ^ 寺島良安『和漢三才図会』15、島田勇雄・竹島純夫・樋口元巳訳注、平凡社〈東洋文庫〉、1987年、76頁。ISBN 978-4-582-80516-1。
- 1 反魂香とは
- 2 反魂香の概要
反魂香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 17:15 UTC 版)
『高尾』をもとに、一部登場人物のディテイルやクスグリの場所を改変したもの。上方の演出同様、ハメモノを用いる場合がある。 主な演者に、8代目三笑亭可楽、三笑亭夢楽らが知られる。
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反魂香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 17:15 UTC 版)
長屋連中は、最近引っ越してきた浪人者(『高尾』同様に僧侶・道哲とする演じ方もある)が夜どおし鉦(かね)をたたく音に安眠を阻害されており、月番(=長屋における雑事の当番)の八五郎(あるいは熊五郎)が代表して苦情を言いに行くことに決まる。 夜ふけになり、八五郎の苦情を受けた浪人・島田重三郎は「亡き妻の回向(えこう=供養)をしております」と弁解し、夫婦の契りを交わした高尾太夫との過去を説明する(※『高尾』に見られるような、主人公によるメタ的なまぜ返しはない)。 「なるほど、そんな訳があったんですかい。それはわかったが、お前(めえ)さん、せめて昼間だけにしてくんなはいよ」「おやかましい次第、何とぞご容赦を願います。高尾とそのとき取り交わしました、反魂香。これをば火の中にくべ、鉦をたたきますと、煙の中から高尾の姿が現れます」「なに? 幽太? 幽的かい? 一度目の前で焚いてくれ。見せてくれたら木戸銭出そうじゃねえか」島田が香炉に反魂香をくべると、煙が人の形をとりはじめ、遊女の姿に変わる。「そちゃ女房、高尾じゃないか」「お前は、島田重三さん。香(こう)の切れ目が、縁の切れ目。あだにや焚いてくだしゃんすな」 「こりゃ驚(おでれ)えたねえ。実はあたしも、お熊(あるいは、お梅、おかじ、おせきなど)って嬶(かかあ)に死なれましてね、面(つら)拝みたくなっちゃったン。その粉、ちょいと分けちゃもらえねえかね?」「これは私と高尾が取り交わしましたものゆえ、あなた様には何のお役にも立ちません」「少しおくれよ」「いけません」「わずか!」「だめです」「ちょっぴり……」「大抵の頼みなら聞き入れられるが、このことだけは、どうかご勘弁を願いたい」島田は深々と頭を下げる。八五郎は「お侍に頭を下げられちゃ、無理は言えねえ」と引き下がり、島田宅を出る。 死んだ妻に一目会いたい気持ちが抑えられない八五郎は、「あの火にくべるやつは何と言ったかな……そうだ、ハンゴンタン。越中富山の反魂丹だ」と間違って思い出し、すぐさま薬屋へ向かい、戸を叩いて開けさせ、反魂丹を買う。 帰宅した八五郎は七輪を出し、ウチワであおいで火を起こしながら妻との会話を思い出し、妄想に至る。「もういけねえ、って時に、苦しい息の下で言いやがったねえ。『お前さんはあたしが死んだら、若いおかみさんを持つんだろ?』『馬鹿言っちゃいけねぇ。俺はお前が死んでも、生涯やもめ(=独身)で暮らすよ』『ほんとかい』『ほんとだよ』って、手をキューッと握り合ったのがこの世の別れだったんだ。それが今晩出てきやがんだ。『そちゃ女房、お熊じゃないか』『お前はやもめの八っつぁんかい。取り交わせし越中富山の反魂丹。あだにや焚いてくだしゃんすな』……なんて言ってきやがるだろうね。『お前さん。もう、今晩は寝かさないよ! 眠るならつねるよ。つねるな、って言うんなら、くすぐるよ』『ああ、くすぐってえ。俺はくすぐられンのに弱いんだ。ところでお前は今どうしてんの?』『あたしはお前さんが来るのを、蓮の台(うてな)の上ン乗って待ってンのよ。早くおいでよ』『おいでったって、死ななきゃ行かれないじゃねえか』『早くお死になよ!』『それは勘弁願いてえなあ』『なによあんた、娑婆に未練があンのねえ。悪い女引っ張り込もうってんならただじゃおかないよ! ほっぺたつねっちゃうんだから』……ああ、火種ェ入れンのを忘れた」 火が起こり、八五郎はひとつまみの反魂丹をくべてみる。「ゴホッ、ゴホ……煙は出てくるけど、なかなか嬶が出てきやがらねえ」しびれを切らせ、薬を袋ごと放り込むと、大量の煙がわき出した。そのとき、裏口をたたく音がする。「あいつ、恥ずかしい、ってんで裏口から来やがったな。そちゃ女房、お熊じゃないか?」 「違うよ、隣のお崎だよ。さっきからきなくさいの、お前の家(うち)じゃないのかい」
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反魂香(はんこんこう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/25 04:51 UTC 版)
「トラウマイスタ」の記事における「反魂香(はんこんこう)」の解説
アートマンを呼び出すために必要とする特殊な線香。これを初めて使われた者は、線香から放たれる煙を吸引し心の闇に潜むトラウマを引きずり出し、この反魂香の燃焼時間でもある10分以内に出現したアートマンを打ち破らなければならない。また、一般人が具現化したアートマンを見たら大騒ぎになるため、戦いの後は必ず水で消さなければならないという決まりもある。もちろん線香なので、火が無いとアートマンを具現化させることが出来ない。ボスが本部の自分の部屋で焚いている蝋燭のような形の物や、ダヴィンチが持つ宙に浮く球体の物等、チャンドラカンパニーにより様々な種類が作られているようである。
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