rhetoricとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > rhetoricの意味・解説 

rhetoric

別表記:レトリック

「rhetoric」とは、「修辞学」や「説得力のある文章」「華麗な文体」といった文章美しさ巧妙さがあることを意味する英語表現である。

「rhetoric」とは・「rhetoric」の意味

「rhetoric」とは、名詞として使われ修辞学修辞法説得力のある文章、華麗な文体意味するまた、美辞麗句誇張といった人の発言文章がうわべだけな様子意味することもある。rhetorical形容詞形で修辞学の、修辞効果狙った大げさなという意味である。

「rhetoric」の発音・読み方

「rhetoric」の発音記号は、「rɪtˈɔːrɪk」であり、カタカナ読みでは「レトリック」となることが多い。ただし、実際発音は「リトリック」が近い。

「rhetoric」の語源・由来

「rhetoric」の語源は、古代ギリシャ語公の場演説する人を意味する「rhetor」である。

「rhetoric」を含む英熟語・英語表現

「empty rhetoric」とは


empty rhetoric」とは、意味のない、空っぽ美辞麗句のことである。大層なことを言っているように聞こえるが、実態伴わない政治家発言営業担当者の上辺だけのセールストークなどを指す。

「nuclear rhetoric」とは


nuclear rhetoric」とは、核兵器使用ほのめかす発言という意味である。例えば、国際協調平和について各国代表者議論する国際会議の場ではこうした発言そのもの禁止されたり、ペナルティとして議案投票権はく奪されたりこともある。

「bellicose rhetoric」とは


「bellicose rhetoric」とは、好戦的挑発的な発言のことでである。私人間のささいな喧嘩言い争いだけでなく、経済軍事に関して周辺国にとって受け入れがたい要求をする国や政府関係者発言を指すこともある。

「congenial rhetoric」とは


「congenial rhetoric」とは、感じ良い言葉という意味で、物腰柔らかい人や礼儀正しい人、しっかりと教育受けたと言うニュアンス含んでいる。

「emotional rhetoric」とは


emotional rhetoric」とは、感情的な言葉遣いという意味である。他者対す怒り込められ発言や、感極まって支離滅裂になった発言のなどを指す。

「devoid of rhetoric」とは


「devoid of rhetoric」とは、綺麗ごと抜きにしてといった決まり文句である。特に、社内会議ディベートなどで批判恐れず物事本筋入ろうとする場面用いられる

「tone down the rhetoric」とは


tone down the rhetoric」とは、口調柔らかくするという言い回しで、先生や親、上司など特に目上の人から言葉遣いや声トーンたしなめられ場合などによく使われる

「rhetoric」の使い方・例文

「rhetoric」の使い方
「rhetoric」は、修辞学修辞法など整った文章書体表現を指す他、特に会話の中では美辞麗句誇張大げさ発言といった否定的なニュアンス使われることもある。

「rhetoric」の例文
I can fully understand the feeling of being irritated by customers who make unreasonable demands, but as a person in the hospitality industry, I should avoid using emotional rhetoric as much as possible.
理な要求をする客に対す腹立たしい気持ちは十分理解できるけれど、接客業に就いている者として、感情的な言葉遣いはなるべく避けるべきだ。

・Politicians often use exaggerated rhetoric in street speeches during election campaigns, so it is important for voters to judge whether their statements are truthful.
政治家は、選挙期間中になると街頭演説大げさ美辞麗句発言することがあるから、有権者立場として彼らの発言に嘘が無いか判断することが重要だ

Perhaps because she was well-trained by her parents, she always speaks in a pleasant rhetoric and is liked by many people.
彼女は両親しっかりとしつけられたせいか、いつも感じ良い言葉遣いをするので多くの人から好かれている。

・You seem irritated and grumpy all the time, so why not at least tone down the your rhetoric?
あなたはいつもいら立っていて不機嫌に見えるから、せめてもう少し口調柔らかくしてみてはどうだろうか。

Don't just keep saying meaningless rhetoric, just do what you have to do now.
いつまでも意味のない美辞麗句ばかりを言っていないで、今自分がすべきことに精一杯取り組もう

A head of state who carelessly makes belligerent rhetoric is scrutinized by countries as a threat to the peace and security of the international community.
不用意に好戦的な発言をする国家元首は、国際社会の平和と安全を脅かす存在として各国から厳し視線送られる

・When participating in a debate for the first time, it would be a good idea to learn the rhetoric used in the discussion beforehand.
ディベート初め参加をする時は、前もって議論の場での言葉遣いと言うものを学んでおくと良いだろう。

「rhetoric」の英語での説明

Rhetoric is a word that refers to pretty-looking sentences, exaggerated statements, and superficial words.

レトリック【rhetoric】

読み方:れとりっく

修辞法また、修辞学レトリケー

美辞麗句巧言。「彼一流の—にやられた

「レトリック」に似た言葉

修辞学

(rhetoric から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 08:07 UTC 版)

修辞学(しゅうじがく、: ρητορική, rhētorikē: rhetorica: rhetoric)は、弁論演説説得の技術に関する学問分野[1][2]弁論術雄弁術説得術レートリケーレトリックともいう。


注釈

  1. ^ 『修辞及華文』は、チェンバーズ兄弟『Information for the People』の項目の訳[25]。すなわち文部省刊『百科全書』の一つ。

出典

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『修辞学』 - コトバンク
  2. ^ The definition of rhetoric is a controversial subject within the field and has given rise to philological battles over its meaning in Ancient Greece. See, for instance, Johnstone, Henry W. Jr. (1995). “On Schiappa versus Poulakos”. Rhetoric Review (Spring) 14:2: 438-440. 
  3. ^ cf. Conley, T.M. (1990). Rhetoric in the European Tradition. University of Chicago Press  Kennedy, G.A. (1994). A New History of Classical Rhetoric. Princeton University Press. ISBN 9780691034430 
  4. ^ 『プラトン全集 10』 p239 岩波書店
  5. ^ 『パイドロス』 プラトン/藤沢令夫, 岩波文庫 p181
  6. ^ ピロストラトスエウナピオス 著 / 戸塚七郎、金子佳司 訳『哲学者・ソフィスト列伝』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2001年。ISBN 978-4876981311 戸塚解説380頁。
  7. ^ 桑木野 2018, p. 20.
  8. ^ 奥山 2008, p. 49.
  9. ^ 桜井万里子本村凌二『集中講義!ギリシア・ローマ』ちくま新書、2017年。114ff頁。
  10. ^ a b c 浅野 2018, p. 206.
  11. ^ 堀尾耕一「解説 弁論術」『新版 アリストテレス全集18』岩波書店、2017年。ISBN 9784000927888 
  12. ^ 浅野 2018, p. 207.
  13. ^ a b フランセス・イエイツ『記憶術』玉泉八州男監訳、青木信訳、水声社、1993年。 
  14. ^ a b 桑木野 2018.
  15. ^ 堀江英一「音楽修辞フィグーラの概念による小学校歌唱共通教材の表現法」『富山国際大学子ども育成学部紀要』第2巻、2011年。 
  16. ^ 西村清和物語る絵のナラトロジー」『美学藝術学研究』第23巻、2005年。  ※同著者の以下の書籍がより詳しい。『イメージの修辞学 ことばと形象の交叉』三元社、2009年、新装版2017年、ISBN 978-4883034413
  17. ^ 吉田忠「イエズス会士系著訳書の受容」『日本思想史学』第36巻、日本思想史学会、2004年、67頁。 
  18. ^ 山田耕太「キリシタン時代のリベラルアーツ教育」『人文社会科学研究所年報』第16巻、敬和学園大学、2018年、71頁。 
  19. ^ 平野, 敏彦 (1992年1月31日). “レトリック研究の予備知識”. The Hiroshima Law Journal. p. 24. doi:10.15027/27646. 2021年1月24日閲覧。
  20. ^ 本田, 義央 (2005年2月24日). “インド古典修辞学における修辞と感情”. The Annals of the Research Project Center for the Comparative Study of Logic. p. 31. doi:10.15027/30114. 2021年1月24日閲覧。
  21. ^ INBUDS DB 検索「インド古典修辞学」”. bauddha.dhii.jp. 2021年1月24日閲覧。
  22. ^ テレングト 2013, p. 68.
  23. ^ 濱田聖子「ジャーヒズとアラブ修辞学の形成過程」『日本中東学会年報』第14巻、1999年、220-221頁。 
  24. ^ a b テレングト 2013, p. 64.
  25. ^ a b テレングト 2013, p. 65.
  26. ^ テレングト 2013, p. 66.
  27. ^ テレングト 2013, p. 67-68.
  28. ^ a b テレングト 2013, p. 69.
  29. ^ WEB特集 演説の歴史 日本の場合は…”. NHKニュース. 2021年1月24日閲覧。
  30. ^ テレングト 2013, p. 70-71.
  31. ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:『易経』文言伝
  32. ^ 林少陽『「修辞」という思想 章炳麟と漢字圏の言語論的批評理論』白澤社、2009年、108,172頁。ISBN 9784768479278 
  33. ^ 青沼智、池田理知子、平野順也 共 編『メディア・レトリック論』ナカニシヤ出版、2018年。ISBN 978-4779512711 
  34. ^ Groarke, Leo (2020). “Informal Logic”. In Zalta, Edward N.. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Spring 2020 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University. https://plato.stanford.edu/archives/spr2020/entries/logic-informal/ 
  35. ^ a b 浅野 2018, p. 209.
  36. ^ 第2言語習得 (SLA) 用語集”. www.u.tsukuba.ac.jp. 筑波大学. 2020年10月18日閲覧。
  37. ^ a b 『論証のレトリック』文庫版解説|ちくま学芸文庫|納富 信留|webちくま”. webちくま. 2020年9月17日閲覧。


「修辞学」の続きの解説一覧

「rhetoric」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「rhetoric」の関連用語

rhetoricのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



rhetoricのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの修辞学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS