F-4EJ ファントムII 680号機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 03:51 UTC 版)
「ファントム無頼」の記事における「F-4EJ ファントムII 680号機」の解説
305飛行隊所属のファントムで、専属パイロットは神田鉄雄二尉。第2話までは神田がことごとく病院送りにしたため専属のナビがいなかったが、最終的に栗原宏美二尉が専属ナビになる。 機体番号は「47-8680」であったが、この機体ではバードストライクや異物の侵入によるエンジン爆発など、全話中6回の事故が発生した。 作中最高クラスの機動性と不死身ともいえる生存率を誇ったが、劇中においてもファントムは既に旧式化しており、最初の機体は経年劣化と度重なる事故、何より神田・栗原の無茶な操縦によるダメージの蓄積から、ついに第32話で退役が決定。しかし予想以上に機体の劣化が進行していたため、退役前の最終飛行中に限界を迎え海上で空中分解し墜落(機体と心中する、もしくは是が非でも基地に連れて帰るつもりだった神田・栗原は射出座席が勝手に作動したため、脱出)。第33話、第34話で「55-8680」になったが、第36話から「07-8680」が登場。「07-8680」以降は事故なし。 コールサインは「新撰組」と称している(第1話より)。また、コールサインに合わせて垂直尾翼の両側と左右のインテークに赤いダンダラ模様が描かれている。なお、当時の305飛行隊所属機が実際に使用したコールサインは「eagress###」である(個別記号###には機体番号の下3桁を用いる)。 作中では神田の技量と相まって俊敏な動きをする機体だが、連載当時としても旧式の第3世代機であることから、エプロンから滑走路への移動中や飛行中にノタノタした感じでの描かれ方をされることも多かった。 神田・栗原のコンビにより操縦される680号機は、最高速度マッハ2.6を達成するなど製造元のマクドネル・ダグラス社の想定を超える能力を見せた。最終話で神田・栗原が懲戒免職された際、マクドネル・ダグラス社は調査のため680号機を引き取ろうと試みている。 現実の航空自衛隊では、一機体に特定の乗員が専属で付くということはない。また、F-4EJの機体番号は301から440までの140機分となっており「F-4EJの680号機」は存在しない。連載当時、小松基地第205飛行隊にF-104J「56-8680」が所属していたが、1980年に事故で抹消となった。F-104退役後はT-4に割り当てられ、T-4「25-5680」が、入間基地航空総隊司令部飛行隊所属の後、奇しくも現在百里基地第305飛行隊に連絡機として配備されている。 百里基地所属の第302飛行隊が2010年の百里基地航空祭において、F-4EJ改のインテークに神田・栗原の680号機と同様の新撰組のダンダラ模様をペイントした特別塗装機を飛行させ、2019年の320号機の退役飛行の際にも同様のダンダラ模様を塗装した。
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