鳥栖家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:29 UTC 版)
鳥栖哲雄・歌仙・零花については「#主人公と家族」を参照 鳥栖 胡蝶(とす こちょう) 歌仙の異母姉。零花を鳥栖家の遺産相続人と決めたうちの一人。相続人取り下げの懇願のため、20年ぶりに会いに訪れた歌仙を罵倒するなど、父親から引き継いだ呉服屋「和服の鳥栖」を実質取り仕切っている。 郷一郎殺害現場から出てきた歌仙と遭遇しており、歌仙が半グレ組織を屋敷内に招き入れたと思い込み、妹を裏切者として見ている。その後、村を脱走し夫の与丞(よすけ)に捕まった歌仙に対し、松田月夜見の意見を受け入れながら「村からの永久追放」を告げる。 のちに窪による大量殺戮事件の被害者となり、死亡した。 鳥栖 洋二(とす ようじ) 歌仙の従兄弟で郷一郎の甥。鳥栖家暗部のカギを握るヤクザで、村の用心棒役も兼ねながら、村に入った哲雄を監視する。かつては零花にとって危険な存在であった石井信を見つけて排除している。 教団の経典や教義は信じておらず、教団による薬物を使った人格改造も醒めた目で見ている。拳銃を隠し持ち、村を訪れた窪に「再び訪れたら殺す」と脅迫するなど、武闘派の片鱗を見せている。 窪が率いる半グレ組織を山狩りにより追い込むが、返り討ちしてきた窪の卓越した能力と自身の経験と能力の差に戦慄を覚えたのち、窪により息の根を止められた。 鳥栖 郷一郎(とす ごういちろう) 歌仙の父。妻の詐術を背景に神道系カルト教団の教祖として君臨。自らの放つ言葉は力強く、あらゆる人を寄せ集める才能がある。 元々は五代続く呉服屋の当主であり、聡子という女性(胡蝶の母)との婚約も決まっていたが、その後出会った天照の霊能者的な能力に惚れ込み、胡蝶を引き取って聡子と別れ、天照と共に新しい宗教団体を作る事を決意した。オイルショックなど当時の日本の情勢も相まって、原点回帰を掲げる教団の信者は増え続けた。そのため、山の奥に文明社会と切り離して信者だけで住む宗教村を作る。なお、この村自体の登記は全て郷一郎の私有地であり、市販の地図にも掲載されていない。 聡子との見合い前は童貞であったが、天照との結婚後は性欲も増していき、村の子供たちの多くは郷一郎の非嫡出子となっているなど、自身の村の独裁者的な側面を持つ。 孫の零花に対しても、「オガミメ」を産んでもらう目的で強姦まがいに脅した結果、後継を決意させている。 その性欲は娘の歌仙も対象となり、禁断の行為の直前、哲雄によるスリングショットで頭を撃たれ死亡した。 鳥栖 天照(とす てんしょう) 歌仙の母。カルト教団のシンボルである「オガミメ」として、霊に憑依されるなどの詐術を用い祭祀を行っている。ガンに罹患しているが教団の経典に従い、病院にかかることなく先は長くないとされている。 夫郷一郎の死を目の当たりにした際、「不届き者に天罰を!」と叫び、信者らに犯人の殺害を命じている。 窪に捕らえられ、教団関係者の前で人質となったが、最期は窪に刺殺された。 鳥栖 次郎(とす じろう) 郷一郎の弟で、鳥栖洋二の父親。鳥栖家および教団が外部との間でトラブルを抱えた場合、暴力で解決するためのヤクザ組織を教団の裏側で率いている。対峙した窪に「誰を相手にしているのか理解できないのか?」「俺はお前らがガキの頃からこの世界で生きている」と格と器の違いを見せつける脅しを行う。 また、社会と断絶した村の特性を生かして、違法動植物の生産を行い、それを外界との人脈を生かして売りさばいたり、マネーロンダリングを行うなど非合法な商売で教団の資産を爆発的に増やしている。 そのため、教団が拡大した理由は、非合法で得た資金による成果と考えており、教義によって拡大したと考える兄の郷一郎とは密かに教団内部で対立している。かつて何者かの謀略で、次郎一家の食事に毒が盛られたことがあり、それ以降は表面的に郷一郎に従うようになる。 しかし、内心は資金の返還を郷一郎に求め、息子の洋二と共に次世代の「オガミメ」歌仙・零花を手なずける策略を持つ。郷一郎を陥れることにより資金の返還と教団の乗っ取りを画策している。 窪が村の教団関係者らを襲っている最中、小沢が準備していた不発爆弾を窪が転用。窪による爆破操作で犠牲となり死亡した。死の間際、虫の息で洋二と向き合い、兄郷一郎に復讐できなかった無念を涙ながらに伝え、窪を殺害するよう洋二に懇願している。
※この「鳥栖家の人々」の解説は、「マイホームヒーロー」の解説の一部です。
「鳥栖家の人々」を含む「マイホームヒーロー」の記事については、「マイホームヒーロー」の概要を参照ください。
- 鳥栖家の人々のページへのリンク