香月家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 23:39 UTC 版)
「さよならドビュッシー」の記事における「香月家」の解説
先祖代々の土地を売った土地成金や地主が多数住んでいる高級住宅地の中でも周辺から「お屋敷町」と呼ばれている一帯にあり、その中でも高台に建っている。 香月 遥(こうづき はるか) 本作の主人公。 審査員満場一致で特待生として私立高校の音楽科への推薦が決まっているピアニスト志望の16歳。小首を右に傾げるクセがある。 片桐 ルシア(かたぎり ルシア) 遥の従姉妹で、遥と同じくピアニストを目指している。遥とは同い年で、見た目や性格なども瓜二つである。 人見知りのため、ピアノの技量は遥と同程度であるにも関わらず、思ったように力が出せないことが多い。 両親は共に日本人だが、結婚後すぐに仕事の都合でインドネシアへ飛び、すっかり馴染んでそのまま帰化したため、ルシアは現地で生まれ、インドネシア国籍でイスラムの洗礼も受けている。しかし父親の意向で可能な限り日本の文化に触れるため日本人学校に通い、毎年欠かさずクリスマスから正月三が日は帰国して日本で過ごすようにしていた。 2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震の津波により両親を亡くす。仕事が残る両親より先に帰国していたため1人だけ生き残り、以降、祖父である玄太郎が当主である香月家に身を寄せている。地震以降、海岸や川岸の風景に敏感に反応するようになってしまう。 香月 玄太郎(こうづき げんたろう) 遥とルシアの祖父で、香月家の当主。70歳過ぎ。 2年前に脳梗塞で下半身不随になって以降、車椅子生活をしている。 口が悪く、しょっちゅう部下や息子に対して怒鳴り散らすが、突然両親をなくしてしまった孫のルシアのことを心から心配し、気にかけている。 自身の部屋から出火した火事により、命を落とす。 香月 徹也(こうづき てつや) 遥の父で玄太郎の長男。 玄太郎の事業とは一切関わりのない大手銀行に20年以上勤め、現在は支店長代理。しかし銀行は破綻を噂されており、日々悩みがたえない。「まあ、何とかなるさ」が口癖。 香月 悦子(こうづき えつこ) 遥の母で徹也の妻。 玄太郎と息子たちとの仲裁役を買って出たり、義理の弟である研三のことを心配したりと面倒見が良い。 子供の頃には自身もピアニストを目指したが、家庭の金銭的理由で商業高校へ入学させられて夢が潰えたため、遥がピアニストとして優秀なことを自慢に思い、成功することを何より願っている。そのため、時にはスパルタな物言いをすることもある。 実家は石川県七尾市で、事務機メーカーでOLをしていた時に徹也と知り合い、結婚した。 母親は1年前に他界している。 香月 研三(こうづき けんぞう) 遥の叔父で玄太郎の次男。30歳半ばを過ぎているが無職。 大学在学中から漫画家を夢みていたが、いまだ芽が出ず、最近は作品も書かずに1日漫画を読むかアニメを見ている。しかし正義感は強く、人当りが良く頭の回転も早いため、遥に"決して嫌いではない"と評される。 片桐 玲子(かたぎり れいこ)〈旧姓:香月〉 ルシアの母で玄太郎の長女。 兄弟の中では一番楽天家だったが、スマトラ沖地震で夫・昭(あきら)と共にあっさり命を落とす。 男勝りで才気煥発、玄太郎相手にも物怖じせず言いたい放題だった。 本作では名前のみ登場。
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