仲裁とは? わかりやすく解説

ちゅう‐さい【仲裁】

読み方:ちゅうさい

[名](スル)

対立し争っているものの間に入ってとりなし仲直りをさせること。「—に入る」「けんかを—する」「—役を買って出る

紛争中の当事者または当事国合意基づいて第三者判断によって紛争解決すること。

労働争議際し労働委員会設けられる仲裁委員会仲裁裁定示して争議の解決を図ること。→斡旋(あっせん) →調停


仲裁(ちゅうさい)


仲裁

「仲裁」とは、特許権侵害における裁判外の紛争解決手段1つ紛争当事者以外の第3者仲裁人としてたて、紛争解決判断下してもらう方法のことを指す。
「仲裁」は、調停異なり仲裁人判断には強制力が伴う。通常紛争解決プロセスとして「調停」をまず行い不調に終わった場合、仲裁に移行するケースが多い。仲裁は紛争当事者と仲裁者間だけの非公開行える点がメリットである。なお、仲裁人に対して不服申し立てることはできない

仲裁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 03:18 UTC 版)

仲裁(ちゅうさい)とは、当事者の合意に基づき、第三者(仲裁人)の判断(仲裁判断)による紛争解決を行う手続をいう。裁判外紛争解決手続ADR)の一種である。


注釈

  1. ^ 仲裁に関する労働委員会の運営に関しては、労働組合法第28条、第29条、同法施行令第41条等の規定の適用ある外労働委員会の一般運営規程による。申請が当事者の一方よりなされた時は、他の一方に対してもその旨通知される(昭和21年10月14日厚生省発労44号)。
  2. ^ 労働委員会の権限は、その労働争議が一の都道府県の区域内のみに係るものであるときは当該都道府県労働委員会が、その労働争議が2以上の都道府県にわたるものであるとき、中央労働委員会が全国的に重要な問題に係るものであると認めたものであるとき、または緊急調整の決定に係るものであるときは、中央労働委員会が行う(労働関係調整法施行令第2条の2)。
  3. ^ 労働関係調整法に基づく調停の申請または請求がなされた場合ならびに仲裁の申請がなされた場合は、原則として申請した者の意向を尊重すべきものであるが、労働委員会が事件の内容その他の情勢を考えて特に必要だと思うときは、申請内容にかかわりなく別の方法によって事件の解決に努めても差し支えない(昭和22年5月15日労発263号)。
  4. ^ アドホック仲裁であっても物理的な会場を専門仲裁機関から借りて行われることもありうるが、この場合は手続ルールとの関係では仲裁機関を利用していないため、機関仲裁とは扱われない。

出典

  1. ^ a b 喜多村勝徳 2019, p. 123.
  2. ^ 仲裁合意” (pdf). 国土交通省. 2021年10月19日閲覧。
  3. ^ 建設工事紛争審査会での紛争処理手続 ~あっせん・調停・仲裁~”. 国土交通省. 2021年10月19日閲覧。
  4. ^ 東京都建設工事紛争審査会事務局(東京都都市整備局市街地建築部調整課) (2021年4月). “東京都建設工事紛争審査会 - 工事紛争処理手続の手引 -” (pdf). p. 9. 2021年10月19日閲覧。
  5. ^ 浜辺陽一郎 2018, p. 73.
  6. ^ a b 栗田哲郎「アジアにおける外国仲裁判断の承認・執行に関する調査研究」
  7. ^ 第1回 国際仲裁とは | JIIART”. www.jiiart.com. 2020年11月19日閲覧。


「仲裁」の続きの解説一覧

仲裁(ジルガ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 05:01 UTC 版)

パシュトゥーンワーリー」の記事における「仲裁(ジルガ)」の解説

宗教指導者名士調停人らが参加する調停会。部族間の紛争の仲裁や、中央政府意向地元民要望折衷など。 アフガニスタンにおいてはロヤ・ジルガが有名で、パキスタンでは非公式な裁判所として機能している。

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仲裁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:04 UTC 版)

環太平洋パートナーシップ協定」の記事における「仲裁」の解説

企業TPP加盟国が、協定国での投資に関して論争起きた場合は、まず両者協議などで解決を図る。9.18条 協議開始から6か月経過して論争決着見ない場合には、企業側は国家側が、9条1項から9条17項の義務果たしていないことや、投資に関する協定則っていないなどの主張を行うことができる。企業側は国家側のTPP義務不履行によって損失被ったとする主張も行うことができ、申し立て行って仲裁に持ち込むことができる。仲裁の方法はthe ICSID Convention and the ICSID Rules of Procedure for Arbitration Proceedings、the ICSID Additional Facility Rules、the UNCITRAL Arbitration Rulesなどから選ぶことができる。9.19条から抜粋

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仲裁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 06:19 UTC 版)

オプトアウト」の記事における「仲裁」の解説

仲裁条項を持つ契約契約受け入れるまでの決まった日数経過するまではどちらでも仲裁事項拒否することができるという契約がある。

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仲裁

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:34 UTC 版)

名詞

ちゅうさい

  1. 争い仲立ちをすること。

動詞

活用

サ行変格活用
仲裁-する

「仲裁」の例文・使い方・用例・文例

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