下半身不随
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 14:22 UTC 版)
チェコGPに続き、ミザノ・サーキットで開催された第12戦イタリアGP。ミザノはレイニーの得意とするコースであり、3周目にチームメイトのルカ・カダローラを交わしてトップを奪い、そのまま差を拡げていた。しかし、11周目に高速コーナーでハイサイドを起こし転倒。マシンから放り出され頭部からグラベルに落下、第六頚椎損傷の重症を負い下半身不随となり、残りの2戦をキャンセルする。この年初のリタイヤだった。 シュワンツは、イタリアGPで3位に入りレイニーを逆転。この結果、レイニー不在で迎えた第13戦アメリカGPにおいて、「タイトルは事実上シュワンツに決定」と発表されるに至った。自身初のタイトルだったが、サーキット上でレイニーを打ち負かすことに至上の喜びを求め続けたシュワンツは、「彼の怪我が治るならタイトルはいらない」との発言を残すこととなる。 また、アメリカGPスタート前の500ccライダーの記念撮影では、WAYNE WISH YOU WERE HERE(ウェイン、君がここにいてくれたなら…)というプラカードが提示され、PPのドゥーハンは、グリッドでそのプレートを掲げた。また優勝したジョン・コシンスキーも、「レイニーが傍にいるような気がして頑張れた。」、「また元気な姿を見たい。」とエールを送った。
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