風竜家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「風竜家」の解説
風通しのいい数階建ての家に住む風竜術士の家。マシェルのコーセルテルでの生家でもあり(先代風竜術士エカテリーナに拾われたため)、マシェルと共に子竜がよく遊びに来る。「風竜王」に強い関心を持つという種族の性質からなのか、子竜の名前は歴代風竜王から。ただし性別は無視している。(初代風竜王の名前がシオリアで、四代目がミリュウ、六代目がロッタルクなので、エカテリーナからの慣習でミリュウが引き継いだからと思われる) ミリュウ 声:緑川光 風竜術士にしてマシェルの義兄である青年。夏の初めの生まれの25歳。名前の由来は四代目風竜王ミリュウから。母方の祖父が風竜なので竜がいなくても術を使うことが出来る。ただし身体への負担が大きいため(同化竜術並に疲労する)あまり多用はできない。明るく気さくな好青年だが、人をからかうのが好きな面も。またマシェルと同じく少々天然ボケ気味である。自分の子竜たちも含め常に相手を「〜君」「〜さん」と呼ぶが、カディオやシオリアに対しては呼び捨て。生まれも育ちもコーセルテルなので、外の世界を知らず、その分それらへの憧れも強い。マシェルがコーセルテルに来てから竜術士として独立するまでの期間には一緒に暮らしており、今でも彼を弟のように可愛がっている。趣味は歌を歌うことと、術で遊ぶこと。 酒を一定量以上飲むと、その後数日間起きてこないという困った癖がある。 子竜達からの呼び名は「師匠」と書いて「ししょー」(「ししょう」ではない)。 『イルベックの精霊術士』にも登場。竜の血を引く人間として、精霊ではあるが人間でもあるエトワスに力の使い方を教えることになる。ヴィーカを一目見て、彼女がランバルスの娘・ヴィアンカだと気がついたりもした。大事なことで説明を余りしないのは母譲り。手紙が感覚的なのも母譲りである。 ジェン 声:〆野潤子 ミリュウの一番竜で補佐竜。常に元気いっぱいの女の子。産まれてほぼ十一年。髪は肩の辺りで切り揃えている。空を飛ぶのはもちろん、勉強から家事までとにかく楽しんでしまう名人。「面白い物はみんな素敵」と思っているので、メオの作る奇妙な陶器も彼女にとっては素敵な作品である。しかし、じっとしていることと水に濡れることは苦手。ミリュウとは以心伝心の仲であり、緊急事態にも慌てず的確に彼をフォローする。マシェルがコーセルテルに来たのとほぼ同時期に卵から孵っており、幼少の頃は一緒に暮らしていた。 マシェルの二番竜サータとは、コーセルテルには珍しい血の繋がった姉弟。夢はミリュウと世界一周すること。卵から出るのが遅かったが、これはミリュウの心の奥底の願い(コーセルテルから出たい)を感じ取っていたためである。いたずらもせず、いつも明るく振る舞っていたのも、ミリュウに心配をかけない、コーセルテルで楽しく暮らして欲しいためといった理由があったが、ミリュウの妹のことが発覚した時の事件が元で吹っ切れた(コーセルテルの竜術士物語38・39話「風向きが変わるとき」参照)。 名前の元は五代目風竜王の「ジェンファナー」 ロッタルク ミリュウの二番竜。長い髪を三つ編みにした女の子。名の由来は大冒険で有名な六代目風竜王ロッタルクだが、男名であるのが恥ずかしいのか周りには愛称の「ロッティ」で通している。真面目できちんとした性格で、やんちゃ盛りのグレイスやゼインにはいつも振り回される。幼い頃はよくいたずらをしてはマシェルに助けてもらっていた。マシェルが独立して家を出る際、「マシェル君に頼らない、いたずらはしない」ことを誓い、今は日々それを実践するために奮闘中。その頃からの関係で今も彼を兄のように慕っている。 グレイス ミリュウの三番竜。やんちゃを絵に描いたような少年でとにかく身体を動かすのが大好き。エレとカシの武術訓練も楽しみにしている。男の子なのだが、名の由来はなぜか絶世の美女と言われた七代目風竜王。 ゼイン ミリュウの四番竜。グレイスと共に常にはしゃぎまわる幼竜の男の子。名の由来は八代目風竜王。 フアナ 新しい風竜術士見習い予定。ミリュウの妹でエカテリーナの娘(実子)。3歳→4歳。名前の由来は初代風竜術士フアナから。生まれついて風の力が強く、習ったりしなくても風を操ったりしていた。初めてミリュウとあったときもすぐに「あんちゃん」と分かったほど。エカテリーナから風の力を抑える術を習ってはいるものの、人外の力を持った者が人里で暮らすのは難しいため、諸々の問題が片付いたらコーセルテルにてミリュウに預けられる。『子竜物語』から風竜家の一員となった。一人称は「ふーな」。これは父親が自分のことを「ふーな」と言うと喜ぶから。
※この「風竜家」の解説は、「コーセルテルの竜術士」の解説の一部です。
「風竜家」を含む「コーセルテルの竜術士」の記事については、「コーセルテルの竜術士」の概要を参照ください。
- 風竜家のページへのリンク