軌道マヌーバとは? わかりやすく解説

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きどう‐マヌーバ〔キダウ‐〕【軌道マヌーバ】

読み方:きどうまぬーば

宇宙船探査機軌道を、推進システム制御して修正変更すること。地球から遠く離れた場所で行う場合深宇宙マヌーバという。軌道マニューバ


軌道マヌーバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 04:22 UTC 版)

軌道マヌーバ(Orbital maneuver)は、宇宙船軌道を変えるために推進システムを使用すること。太陽軌道のように地球から遠く離れた場所にいる宇宙船が行うものは、深宇宙マヌーバ(deep-space maneuver, DSM)と呼ばれる。






「軌道マヌーバ」の続きの解説一覧

軌道マヌーバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 04:04 UTC 版)

デルタV」の記事における「軌道マヌーバ」の解説

詳細は「ツィオルコフスキーの公式」を参照 軌道マヌーバは、スラスタ点火して機体上で発生する化学反応力によって達成される。この力の大きさは、以下の式で表されるf = V e x h   ρ {\displaystyle f=V_{exh}\ \rho \,} (1) ここで、 Vexhは排出ガス速度 ρは燃焼室へのプロペラント流速 この力による機体加速度 V ˙ {\displaystyle {\dot {V}}\,} は、 V ˙ = f m = V e x h   ρ m {\displaystyle {\dot {V}}={\frac {f}{m}}=V_{exh}\ {\frac {\rho }{m}}\,} (2) ここでmは機体質量である。 燃焼中、燃料消費のために機体質量減少し時間の経過応じた質量次のうになる。 m ˙ = − ρ {\displaystyle {\dot {m}}=-\rho \,} (3) もし燃焼中に力の方向、即ちノズル方向固定されていれば燃焼開始t 0 {\displaystyle t_{0}\,} から終了時t1まで速度増加する。 Δ V = − ∫ t 0 t 1 V e x h   m ˙ m d t {\displaystyle \Delta {V}=-\int _{t_{0}}^{t_{1}}{V_{exh}\ {\frac {\dot {m}}{m}}}\,dt} (4) 積分変数時間tから機体質量mに変えると、 Δ V = − ∫ m 0 m 1 V e x h   d m m {\displaystyle \Delta {V}=-\int _{m_{0}}^{m_{1}}{V_{exh}\ {\frac {dm}{m}}}\,} (5) V e x h {\displaystyle V_{exh}\,} を燃料の量に依存しない定数仮定すると、この関係は次のように積分される。 Δ V = V e x h   ln ⁡ ( m 0 m 1 ) {\displaystyle \Delta {V}=V_{exh}\ \ln({\frac {m_{0}}{m_{1}}})\,} (6) これがよく知られツィオルコフスキーの公式である。 例え打上げ時の質量20%がヒドラジンスラスタの典型的な値となる2100m/sの定数与えるとすると、姿勢制御システムキャパシティは以下のようになる。 Δ V = 2100   ln ⁡ ( 1 0.8 ) {\displaystyle \Delta {V}=2100\ \ln({\frac {1}{0.8}})\,} m/s = 469 m/s. V e x h {\displaystyle V_{exh}\,} が燃料残量の非定数関数であるとすると、 V e x h = V e x h ( m ) {\displaystyle V_{exh}=V_{exh}(m)\,} 姿勢制御システムキャパシティ積分により次のように計算される(5) スラスタによる加速度(2)は、機体にかかるその他の加速度(力/質量に付け加えられるものであり、軌道スラスタからの力を含む様々な力によって容易に変わりうる。しかし、研究マヌーバ最適化等の多く目的に対しては、図1に示されるような瞬間的なマヌーバ(4)与えられる Δ V {\displaystyle \Delta {V}\,} で近似することができる。このように、あるケプラー軌道から別の軌道への遷移としてのマヌーバを、速度ベクトル瞬間的な変化としてモデル化できる。 この近似多く場合少なくとも化学推進剤使われている時には非常に正確である。ただし、電気推進システム等の推進力小さシステムでは、この近似若干正確性欠ける。しかし、数時間スラスタ燃焼させて電気推進人工衛星静止軌道乗せるような場合でも、この近似正しい値を与える。

※この「軌道マヌーバ」の解説は、「デルタV」の解説の一部です。
「軌道マヌーバ」を含む「デルタV」の記事については、「デルタV」の概要を参照ください。


軌道マヌーバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 08:34 UTC 版)

軌道宇宙飛行」の記事における「軌道マヌーバ」の解説

宇宙飛行では、軌道マヌーバは、推進システム使用して宇宙船軌道変更する地球から遠く離れた宇宙船(たとえば、太陽周り軌道にある宇宙船)の場合、軌道マヌーバは深宇宙マヌーバDSM)と呼ばれる

※この「軌道マヌーバ」の解説は、「軌道宇宙飛行」の解説の一部です。
「軌道マヌーバ」を含む「軌道宇宙飛行」の記事については、「軌道宇宙飛行」の概要を参照ください。

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