太陽熱一液推進器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/12 05:45 UTC 版)
低軌道上の基地から他の宇宙船へ推進剤を供給する概念では長期間の保管中に気化した水素ガスを太陽熱で加熱する事によって推進に用いる概念が検討されている。 排出される水素は軌道の維持や姿勢制御の両方に用い、同様に限られた燃料により軌道マヌーバや他の宇宙船と燃料を受け取る為のより良いランデブーに使用される推進力を生み出す。 太陽熱一液推進器は同様に次世代の上段ロケットにも取り入れられる事がアメリカのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)によって検討されている。より廉価で対応性に優れ柔軟性がある上段ロケットとしてアドバンスト・コモン・エボルブド・ステージ (ACES)が意図され既存のULAセントールロケットやULAデルタ IVの低温第2段ロケット(DCSS)を更新する事が見込まれる。ACES 統合機体流体の選択肢では一般的なロケットで姿勢制御や軌道維持に用いられるヒドラジンやヘリウムを排除して全て排出される水素を太陽熱一液推進器で賄う事が検討される。
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