茶人として
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慶長4年(1599)2月28日、博多の豪商神屋宗湛が、毛利秀元、小早川秀包とともに織部の茶会に招かれた時、織部茶碗を見てその斬新さに驚き、「セト茶碗ヒツミ候也。ヘウケモノ也」と記している(『宗湛日記』)。なお、織部が行った「破調の美」の表現法に器をわざと壊して継ぎ合わせ、そこに生じる美を楽しむという方法があり、その実例として、大きさを縮めるために茶碗を十字に断ち切って漆で再接着した「大井戸茶碗 銘須弥 別銘十文字」や、墨跡を2つに断ち切った「流れ圜悟(えんご)」があげられる。 織部は千利休の「人と違うことをせよ」という教えの通り、利休の静謐さと対照的な動的な「破調の美」の道具組を行い、将軍・大名の茶の湯の式法を制定し、それは織部流といわれた。茶書としては『織部百ヶ条』などを残している。弟子の大坂衆・岡村百々之介が記した『古織伝』というものもある。聞書には浅野幸長が上田宗箇を介して尋ねた『茶道長問織答抄』、伝書には『古織公伝書』、『草人木』、『数寄道次第』、『古田織部正殿聞書』などがある。 織部の茶の湯の弟子には、徳川秀忠、伊達政宗、佐竹義宣、金森可重、佐久間将監、毛利秀元、浅野幸長、島津義弘、小早川秀秋、大久保忠隣、石川貞通、大久保藤十郎、大野治長、大野治房、猪子一時、小堀遠州、上田宗箇、板倉重宗、南部利直、永井尚政、佐久間勝之、岡部宣勝、船越永景、近衛信尋、広橋兼勝、常胤法親王、本願寺教如、江月宗玩、安楽庵策伝、角倉素庵、本阿弥光悦、本阿弥光益、松屋久好、大文字屋宗味、針屋宗春、上田覚甫、服部道巴、中野笑雲、原田宗馭、清水道閑などがいる。 織部好みの代表的な茶室に、浄土寺の露滴庵(広島県尾道市・竹林院の写し)、藪内流の「燕庵(えんなん)」、「篁庵」、「蓬庵」がある。しかし、初代剣仲が作った織部好みの建物「燕庵」は1864年の蛤御門の変で焼失し、現存の「燕庵」は見舞いとして有馬郡結場村の武田儀右衛門邸から移築された写しのものである。 書家として織部の書は左へ斜めにずれるのが特徴で、本阿弥光悦に影響を与えたとする説もある。 織部について加藤唐九郎は「利休は自然の中から美を見いだした人だが作り出した人ではない。織部は美を作り出した人で、芸術としての陶器は織部から始まっている」と述べた。
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茶人として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 15:30 UTC 版)
茶の湯を古田織部に学んだ茶人でもあり、織部の書状に度々みられる。また織部の茶会記にも参加頻度が多く、慶長4年10月10日、慶長5年12月8日、慶長7年12月14日、慶長8年5月22日、慶長9年5月4日、同年10月22日、慶長11年1月14日、同年12月25日、慶長12年1月7日、慶長18年9月に正客として参席している。
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茶人として
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義兄で織部流の佐久間将監(宗可流の祖)に茶の湯を学び、皆伝を受けた。のちに父・勝忠と親しかった小堀遠州にも師事し、両流派の茶の湯を学んだ重勝は、茶人としての技量を高く評価され、喜多見流を創設するに至った。世田谷区成城3丁目のお茶屋坂は、彼の茶室があったことに由来し名づけられた。
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茶人として
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宗俊は、始め越前大野城主金森長近(嗣子は可重)の茶堂・岡部道可と幽宅、そして伏見の古田織部の食客となって茶の湯を学ぶ。その後、久留米藩主有馬豊氏に仕えた後、致仕して堺に3年ほどいた。名声を伝え聞いた黒田忠之は宗俊を福岡藩に迎えた。宗俊は織部流を福岡藩中に教授した。宗俊の弟子には石原水月、衣非了義(立花実山の師)、有馬驢入、三宅道和、三谷古斎らがいる。孫弟子の実山の著書によって、宗俊の実像が明らかとなる。宗俊の茶の一部は、実山の流れを汲む南坊流にも伝えられている。
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