色鍋島
名称: | 色鍋島 |
ふりがな: | いろなべしま |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 陶芸 |
認定区分: | 保持団体認定 |
指定年月日: | 1976.04.30(昭和51.04.30) |
解除年月日: | |
指定要件: | 一 坏土及び釉薬は藩窯時代の調製に準ずること。 二 成型は丸物造り及び型物造りの伝統的技術によること。 三 絵付の素書き及び濃みは伝統的技術によること。 四 本焼焼成は伝統的方法に準ずること。 五 上絵具は藩窯時代の調製に準ずること。 六 伝統的な色鍋島の作調・品格等の特質を保持すること。 |
備考: | 昭和46年4月23日 指定・認定(保持者(代表者)・十二代今泉今右衛門) 昭和50年5月2日 指定・認定解除 昭和51年4月30日 指定・認定(保持団体・色鍋島今右衛門技術保存会) |
解説文: | 江戸時代、佐賀鍋島藩窯で焼造された色絵磁器を一般に色鍋島と呼んでいるが、特に有田の北方の大河内山で元禄から享保ごろに焼かれたものが最もすぐれている。藩窯は明治四年廃藩置県により廃止され、現在では今泉今右衛門窯が、素地・釉薬の調製から成形・木焼・上絵付に至る一貫した色鍋島の製法を伝承している。 色鍋島の特色は、唐呉須【とうごす】による下絵付と施釉・木焼の後、これに加えられた赤・黄・緑を基調とする上絵付によって彩られた独得の文様構成にある。絵付は「素【す】描き」「濃【だ】み」の基本的技法が守られており、「墨はじき」等の特殊な技法も行なわれる。また、高台鉢【こうだいばち】(皿)の形・意匠・高台裏模様等にも、藩窯時代の伝統的作調と規格が守られている。 色鍋島はその独自の様式美・技法をもつ陶芸として、わが国の工芸史上特に重要である。 |
上絵付(色鍋島)
鍋島焼
(色鍋島 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 10:03 UTC 版)
鍋島焼(なべしまやき)は、17世紀から19世紀にかけて、佐賀藩(鍋島藩)において藩直営の窯で製造された高級磁器である。佐賀藩の支配下にあった肥前国有田・伊万里(佐賀県有田町、同県伊万里市)は日本における磁器の代表的な産地として知られるが、その中で大川内山(おおかわちやま、佐賀県伊万里市南部)にあった藩直営の窯では藩主の所用品や将軍家・諸大名への贈答品などの高級品をもっぱら焼造していた。これを近代以降「鍋島焼」または単に「鍋島」と呼んだ(伊万里焼の一様式と位置付け、「鍋島様式」と呼称する場合もある)。鍋島焼の伝統は1871年(明治4年)の廃藩置県でいったん途絶えたが、その技法は今泉今右衛門家によって近代工芸として復興され、21世紀に至っている。
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