【第3師団(自衛隊)】(だいさんしだん(じえいたい))
陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
本師団のルーツは、警察予備隊が結成された1950年に京都府・宇治駐屯地で編成された「警察予備隊第3管区隊」である。
その後の1962年、「師団」制度が発足すると共に、「第3管区隊」から現在の名称に改められた。
本師団は、司令部を兵庫県・千僧駐屯地に置き、3個普通科(歩兵)連隊を基幹とする約7,000名の兵員を擁し、近畿広域圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)の防衛警備・災害派遣・民生協力及び国際貢献活動などを任務にしている。
本師団の編制は、従来は他師団と同様に敵正規部隊との戦闘を重視したものであったが、現在実行中の防衛大綱により、首都圏の防衛を受け持つ第1師団と同様の「政経中枢師団」へ改編された。
これは、現在の本師団の警備担当区域である近畿広域圏が首都圏と同様、わが国の政治・経済・文化の中核をなす地域である特性を取り入れたものであり、市街地でのCQBを想定したものとなっている。
そのため、戦車・火砲の定数を削減して装備を軽快なものとし、機動力を重視すると共にNBC兵器への対処能力を増強するなど、近代的な脅威への対応を重視している。
部隊編制
第3師団
第3師団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:58 UTC 版)
「第3師団 (陸上自衛隊)」の記事における「第3師団」の解説
1962年(昭和37年)1月18日:第3師団編成完結(乙師団・3個普通科連隊基幹)。警備担当区域は滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 。 第3管区総監部は第3師団司令部に、第3特車大隊は第3戦車大隊に、第3偵察中隊は第3偵察隊に、第3通信中隊は第3通信大隊に、第3衛生大隊は第3衛生隊にそれぞれ称号変更。 第7普通科連隊を母体に第36普通科連隊(伊丹駐屯地)、第37普通科連隊(信太山駐屯地)を新編。 第3対戦車隊を新編。 第3輸送隊を新編。 第3航空隊が中部方面航空隊隷下に隷属替え。 ※編成(師団司令部、師団司令部付隊、第7・第36・第37普通科連隊、第3特科連隊、第3戦車大隊、第3通信大隊、第3偵察隊、第3対戦車隊等) 1965年頃の主要編成 第7・第36・第37普通科連隊、第3特科連隊、第3戦車大隊 1970年(昭和45年)3月10日:師団改編(甲師団化:定員9,000名)。 第45普通科連隊(大久保駐屯地)を新編。 第3特科連隊に第4大隊と第5大隊第12中隊を新編。 第3戦車大隊に第4戦車中隊を新編。 第3武器隊が伊丹駐屯地から千僧駐屯地へ移駐。 1975年(昭和50年)8月1日:第3音楽隊を新編。 1990年頃の主要編成 第7・第36・第37・第45普通科連隊、第3特科連隊、第3戦車大隊 1991年(平成03年)3月29日:戦車北転事業の影響により第3戦車大隊第4戦車中隊を廃止。 1992年(平成04年)3月27日:師団近代化改編。 第7・第36・第37・第45普通科連隊を自動車化連隊に改編。 第3武器隊、第3補給隊、第3輸送隊、第3衛生隊を統合し、第3後方支援連隊を新編。 第3特科連隊第6大隊を第3高射特科大隊として分離独立、師団直轄とする。 第3偵察隊に電子偵察小隊を新編。 師団司令部付隊に化学防護小隊を新編。 1994年(平成06年)3月28日:師団改編(乙師団化)。 第45普通科連隊(大久保駐屯地)を廃止。 第3特科連隊第4大隊(姫路駐屯地)を廃止。 第3対戦車隊(大津駐屯地)を廃止。 第7・第36・第37普通科連隊隷下に対戦車中隊を新編。 中部方面航空隊から第3飛行隊を隷下に編入。 第3施設大隊が千僧駐屯地から大久保駐屯地へ移駐。 第3後方支援連隊衛生隊が大津駐屯地から千僧駐屯地へ移駐(23日)。 1995年(平成07年)1月:阪神淡路大震災災害派遣(101日間)。 1996年(平成08年)3月29日:司令部第4部長が第3後方支援連隊長との兼補を解除され独立。第3後方支援連隊武器隊が武器大隊に改編。 1997年(平成09年)1月:ナホトカ号重油流出事故に伴う災害派遣。 1998年(平成10年)4月5日:明石海峡大橋開通に伴い、淡路島の警備担当を第2混成団から第3師団に移管。 7月:北方機動特別演習。 2000年(平成12年)7月:北方機動特別演習。 2002年(平成14年)1月:第13次UNDOF派遣輸送隊派遣。 2005年(平成17年)4月25日:JR福知山線脱線事故に伴う災害派遣 4月26日:本師団を基幹とする第6次イラク復興支援群が編成され、群長には第36普通科連隊長の鈴木純治1等陸佐が補せられる。 6月16日:第7普通科連隊に軽装甲機動車(LAV)約20両が配備され、受領報告式が行なわれる。 2006年(平成18年)3月27日:即応近代化師団に改編。本師団が政経中枢機構の警備に当たる師団であることから、より現代的な危機に対応するために、火砲(特科兵器)を縮小した一方でCQB・対NBC能力を強化している。 普通科連隊などに狙撃班を新編。 第3特科連隊(姫路駐屯地:定員約1,300名)は第3特科隊(定員約500名)に縮小。主要装備の155ミリ榴弾砲 FH70は定数を45門から20門に縮小。 第3戦車大隊第3戦車中隊を廃止。 後方支援体制の変換により武器大隊を廃止し、第1整備大隊、第2整備大隊に再編。 師団司令部付隊化学防護小隊(定員約20名)を師団直轄部隊として、第3化学防護隊(定員約50名)に改編。装備も化学防護車や除染車などを増強。 2007年(平成19年)3月28日:第3化学防護隊が第3特殊武器防護隊に改編。 2011年(平成23年)3月15日:東北地方太平洋沖地震に伴う災害派遣部隊として、約500人、200車両からなる第3師団生活支援隊を編成。隊長には第3後方支援連隊長の黒丸逸朗1等陸佐が補せられる。 2014年(平成26年)4月:NBC偵察車導入に伴う第3特殊武器防護隊の改編。 2018年(平成30年)6月18日:大阪府北部地震の発生に伴い、12時に大阪府知事から第3師団長に対して給水支援に係る災害派遣要請があり、伊丹駐屯地第36普通科連隊・千僧駐屯地第3後方支援連隊から給水車を派遣。同月26日、大阪府知事から撤収要請を受けて全ての活動を終了。 2023年(令和4年)3月:第3戦車大隊及び第3偵察隊を廃止、統合し第3偵察戦闘大隊を新編予定。
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第3師団
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第3師団「北部」 司令部:タクアレンボー。タクアレンボー県、リベラ県、リオ・ネグロ県、パイサンドゥー県、サルト県、アルティハス県を管轄。第3砲兵群 在タクアレンボー県 第3工兵大隊 在タクアレンボー県 第1騎兵旅団 在リベラ県第3騎兵連隊 在リベラ県 第5騎兵連隊 在タクアレンボー県 第10騎兵連隊 在アルティハス県 ビチャデロ中隊グループ 在リベラ県 ベラ・ウニオン中隊グループ 在アルティハス県 第3歩兵旅団 在サルト県第7歩兵大隊 在サルト県 第8歩兵大隊 在パイサンドゥー県 第9歩兵大隊 在リオ・ネグロ県
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