第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本への渡航記とは? わかりやすく解説

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第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本への渡航記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:55 UTC 版)

ガリヴァー旅行記」の記事における「第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本への渡航記」の解説

1706年8月5日 - 1710年4月16日 第三篇占めラピュータバルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本は、学究生活科学その他の諸々事柄風刺している。ラピュータ扱われているテーマ王立協会への痛烈な風刺と、さらにはニュートンへの皮肉であった広く考えられている。 漂流中のガリヴァー助けた巨大な空飛ぶ島ラピュータは、日本のはるか東にある島国バルニバービ首都国王宮廷であり、底部アダマント連結され巨大な天然磁石磁力によって、磁鉄鉱豊富なバルニバービ国の領空自在に移動することができる。ラピュータ全市民は、科学者である。住民はみな常に科学について沈思黙考しているため、いつも上の空であり、時々正気戻りまともに道を歩いた話したりするために、頭や目を叩く「叩き役」を連れている。表向き啓蒙的ながら、ラピュータ人の科学は、学問のための学問に過ぎない。ここでスウィフトは、科学における啓蒙主義運動批判している。スウィフトは、基本的に科学反対してはいなかったが、科学人類貢献すべきであるという見解立っていた。 地上バルニバービは、本来豊かなであったが、天上首都ラピュータ搾取される存在であり、その住民には生気がなく、最大の都市であるラガード荒れ果てている。バルニバービ各地では、領主貴族農民がたびたび反乱を起こすが、そのたび国王ラピュータ反乱の上空に急行させ、太陽遮り、罰としてその農業破滅させ飢餓と病を与える。都市で起こる反乱は、ラピュータ上空から投石し、さらに街ごと押し潰して鎮圧する。これらのくだりは、ロンドン搾取されるアイルランドを、また当時実際にアイルランド起こった反乱反映しているとされるまた、バルニバービにはラピュータ上京してラピュータ科学に完全にかぶれて帰郷した者が多数おり、せっかくの肥沃な田園地帯更地にし、伝統的な農法をやめてラピュータ開発され実験的な(全く実用的とは思われない農法実現すべく励んでいるため、国土荒廃したまであるガリヴァーは、ラグナグと日本経由してイギリス戻ろうとするが船便がなく、その間近く小島グラブダブドリッブへ旅し魔法使い種族遭遇する。グラブダブドリッブ人の降霊術により、ガリヴァー歴史上偉人呼び出すことができ、その結果彼らがいかに堕落した不快な人物であったかを知ることになる。「修正」された歴史のくだりでは、幾世代間もの人間性堕落がいかに根強いのであるかを、スウィフト読者示そう試みる。高貴な時代からの退化という形で人類進歩を示すことにより、現在の人類堕落しているが、かつてはその堕落甚だしくはなく、まだ救済することが可能であったと、スウィフト言いたかったのかもしれない大きな島国であるラグナグ王国着いたガリヴァーは、不死人間ストラルドブラグの噂を聞かされ最初自分がストラルドブラグであったならいかに輝かし人生送れであろうかと夢想する。しかし、ストラルドブラグは不死ではあるが不老はないため、老衰から逃れることはできず、いずれ体も目も耳も衰え集中力記憶力なくなり日々の不自由に愚痴延々こぼし、歳を取った結果積み重なった無駄に強大な自尊心周囲見下す低俗極まりない人間になっていく。80歳で法的に死者とされてしまい、以後どこまでも老いさらばえたまま、世間から厄介者扱いされている悲惨な境涯知らされて、むしろ死とは人間与えられ救済なのだと考えるようになる1709年5月21日、ラグナグを出航して日本の東端の港ザモスキに着き江戸で日本の皇帝」に拝謁許されガリヴァーは、オランダ人課せられる踏み絵儀式免除してほしいと申し出をし、「踏み絵躊躇するオランダ人など初め見た」と怪訝な顔をされるも、ラグナグ王の親書などの効果でなんとか了解される。ガリヴァーは、ナンガサク(Nangasac, 長崎)まで護送され6月9日オランダ船で出港しイギリスに帰国する。

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