登場する皇帝一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:05 UTC 版)
以下には元老院から承認された皇帝、またはその皇帝から共治帝に任じられた皇帝(ディアドゥメニアヌス、サロニヌスなど)のみをあげる。 ハドリアヌス (117-138) 5賢帝の3人目。帝国の拡大を中止。パンテオンなどを建築。帝国全土を旅行。 アントニヌス・ピウス (138-161) 5賢帝の4人目。「ローマの平和」の時代。事件なし。 マルクス・アウレリウス・アントニヌス (161-180) 5賢帝の5人目。哲学者皇帝。ゲルマン人が侵入し、戦争中に病死。 ルキウス・ウェルス (161-169) マルクス・アントニヌス治世の前半期に帝国初の共同統治。脳卒中で死亡。 コンモドゥス (177-192) マルクス・アントニヌスの子。親衛隊長に政治を一任。親衛隊長と愛妾が暗殺。 ペルティナクス (193) 親衛隊を抑えようとして逆に暗殺された。以後の混乱で、193年は「五皇帝の年」と呼ばれる。 ディディウス・ユリアヌス (193) 親衛隊から競売で帝位を競り落とした。しかしセウェルスがローマに迫ると、元老院から引退させられて暗殺される。 セプティミウス・セウェルス (193-211) アフリカ出身。ユリアヌスを暗殺させ、東のペスケンニウス・ニゲル、西のクロディウス・アルビヌスを破る。彼とその子孫がセウェルス朝。 カラカラ (198-217) セプティミウスの子。アントニヌス勅令(帝国内自由成年男子をすべてローマ市民とした重大事件だが、これは『皇帝群像』には記載されていない)。一兵士が暗殺。 プブリウス・セプティミウス・ゲタ (209-211) カラカラの弟。兄と共同統治したが仲が悪く、兄に暗殺された。 マクリヌス (217-218) カラカラ暗殺後に即位。最初の非元老院議員皇帝。セウェルス朝の後継を自称するヘリオガバルス軍に敗北。 ディアドゥメニアヌス (218) マクリヌスの子で共治帝。1ヶ月弱の在位でヘリオガバルス軍に敗北し、9歳で処刑。 ヘリオガバルス (218-222) セプティミウスの義理の妹の孫。14歳で即位。太陽神信仰の祭司。女装男色皇帝。人望のある皇太子のアレクサンデルを殺そうとして、逆に親衛隊に殺された。 アレクサンデル・セウェルス (222-235) 13歳で即位。キリスト教に寛容な善良帝。ゲルマンと講和し、部下の兵士らが暗殺。 マクシミヌス・トラクス (235-238) 軍が推挙し即位。彼の重税は238年の内乱を招き、この年は「六皇帝の年」と呼ばれる。以後が軍人皇帝時代。 ゴルディアヌス1世とゴルディアヌス2世 (238) アフリカ総督でマクシミヌスに反乱。父子で共治帝。マクシミヌスにつくヌミディア軍に敗れる。 プピエヌス・マクシムスとデキムス・カエリウス・カルウィヌス・バルビヌス (238) マクシミヌスに勝利。共治帝となったが、共に親衛隊に殺される。 ゴルディアヌス3世 (238-244) ゴルディアヌス2世の甥。六皇帝の年238年に唯一生き残った。 現在残る写本からは以下の4人の皇帝、およびその共治帝たちの記事は失われている。 ピリップス・アラブス (244-249) (およびその子の共治帝ピリップス2世) デキウス (249-251) (および共治帝の長男エトルスクス・デキウスと次男ホスティリアヌス ) トレボニアヌス・ガッルス (251-253) (およびその子の共治帝ガイウス・ウィビウス・ウォルシアヌス ) アエミリアヌス (253) ウァレリアヌス (253-260) ペルシアとエデッサで戦い、敗れて捕虜になり、以後消息不明。 ガッリエヌス (253-268) ヴァレリアヌスの息子で共治帝。260年単独皇帝。西のガリア帝国と東のパルミラ帝国が独立。部下が暗殺。 プブリウス・リキニウス・コルネリウス・サロニヌス (260) ガリエヌスの息子で共治帝。1ヶ月でゲルマニア総督ポストゥムスに殺された。ポストゥムスはガリア帝国初代皇帝になる。 クラウディウス・ゴティクス (268-270) おそらくガエリヌス殺しの首謀者の一人。ゲルマンに勝利。陣中で疫病死。 クィンティッルス (270) クラウディウスの弟。アウレリアヌスが反乱し、部下に殺された。 アウレリアヌス (270-275) 東のパルミラ帝国と西のガリア帝国に勝利し、ローマ帝国を再統一。親衛隊に殺された。 マルクス・クラウディウス・タキトゥス (275-276) 歴史家タキトゥスの親族と自称。元老院が選び75歳で即位し、半年後アジアで死亡。 フロリアヌス (276) タキトゥスの弟。帝国西側を拠点に、プロブスと対決。部下が暗殺。 プロブス (276-282) エジプトを拠点に即位。ゲルマンに勝利。屯田制を提案したが、反発した兵に殺された。 マルクス・アウレリウス・カルス (282-283) プロブスのペルシア遠征時に反乱。ペルシアに侵攻したが落雷で死んだ。 ヌメリアヌス (283-284) カルスの次男。父とメソポタミアに従軍、父の死後引き返す途中で義父のアペルが殺した。 カリヌス (283-285) カルスの長男。父と弟の死後は単独皇帝。ディオクレティアヌス軍と戦い、部下が暗殺。 ディオクレティアヌス (284-305) 軍人皇帝時代を終わらせた。20年の治世後に引退。以後のローマ帝国は専制君主政となる。
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