現在のATF規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 22:32 UTC 版)
「オートマチックトランスミッションフルード」の記事における「現在のATF規格」の解説
ATF+4 - ダッジ、ジープ、クライスラー Mercon V - 多くのフォード車、マーキュリー、リンカーン Dexron VI - ほとんどのGM車、一部のフォード車 Dexron III Type H - 旧世代のトヨタ車と三菱車、ほとんどのダイハツ車といすゞ車、その他アイシン精機(現:アイシン)製AT搭載車 ATF-Z1 (2011年から段階的に廃止) - 全てのホンダ車とアキュラ車(CVTを除く) ATF DW-1 - 全てのホンダ車とアキュラ車(CVT及び軽自動車を除く) SP-III - 現在の三菱車、全てのヒュンダイ車と起亜車(CVTおよびDCTを除く) JASO 1A - JASO規格によるもの。日本車全般のAT向けとされる。 JASO 1A-LV - JASO規格によるもの。日本車のうち低粘度ATFを用いるAT向け。 T-IV - 現在の多くのトヨタ ATF WS - トヨタ・クラウン、トヨタ・セルシオ、レクサスなどのトヨタ上位車向け多段AT ATF D3-SP - 全てのダイハツ車 マチックフルードD - ほとんどの日産車、旧世代のマツダとスズキとスバル、その他ジヤトコ製AT搭載車 マチックフルードJ - 日産・スカイライン、日産・シーマ、インフィニティなど日産上位車向け多段AT ATF M-V - マツダ車(非SKYACTIV-DRIVE搭載車向け、主にFN4A-EL型等) ATF FZ - マツダ車(SKYACTIV-DRIVE搭載車向け、青色) ATF A7 - マツダ車(SKYACTIV-Xエンジン搭載車向け) ECVTフルード - 現在の多くのスバル車(CVTと共用可) 上記の規格は同一メーカーの多くの車種で共用が可能な比較的汎用性の高いものである。同じ規格系列で最新のリビジョンを持つものは、旧リビジョンの下位互換である場合も多い。しかしその一方で、車種やメーカーによっては特定の年式の特定のATにのみ指定される特殊な規格が使用されることも珍しくはない。 化学合成油のATFは主にアフターマーケットブランドで入手できる。鉱物油に比べて熱負荷、酸化やせん断抵抗性に優れているために長期間初期性能が維持でき、頻繁にトレーラーやキャンピングカーの牽引を行う場合など、特定の用途においてパフォーマンスと寿命の向上が期待できる。
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