狩野元信とは? わかりやすく解説

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かのう‐もとのぶ【狩野元信】


狩野元信

読み方かのう  もとのぶ

室町後期画家狩野二世京都生。正信長子。号は永仙・玉川古法眼と称する。幼より画を能くし、宋元名家に土佐派周文雪舟研究。その画は細密滋潤にして清秀山水人物花鳥みな優れ土佐光信雪舟と共に本朝三傑称される。また将軍義政・義澄に仕えて越前守任じられ宅地賜り、人は狩野厨子という。永禄2年(1559)歿、84才。

狩野元信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 13:15 UTC 版)

狩野 元信(かのう もとのぶ、 文明8年8月9日1476年8月28日)? - 永禄2年10月6日1559年11月5日[1])は、室町時代絵師狩野派の祖・狩野正信の子(長男または次男とされる)で、狩野派2代目。京都出身。幼名は四郎二郎[2]大炊助越前守、さらに法眼に叙せられ、後世「古法眼」(こほうげん)と通称された。弟は雅楽助


  1. ^ この生没年には明確な裏付けがあるわけではなく、江戸時代の画伝類の記述にそのまま従っているに過ぎない。近年、元信自身が奉納したらしい「繁馬図絵馬」(京丹波町子守神社蔵)の墨書銘などから、生年を文明9年とする説が出されている。
  2. ^ a b すみだゆかりの人々 1985, p. 33.
  3. ^ 出光美術館には土佐光成(1646~1710年)が千代筆と鑑定した「源氏物語図屏風」(六曲一双、紙本金地著色)があり、当時の土佐派内に千代が元信に嫁したとの認識があったことを物語る。
  4. ^ 旧大仙院方丈障壁画 e国宝


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狩野元信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 05:32 UTC 版)

狩野派」の記事における「狩野元信」の解説

狩野派隆盛基盤築いた2代目・狩野元信(1476 - 1559)は正信嫡男で、文明8年1476年)に生まれた現存する代表作大徳寺大仙院方丈障壁画方丈永正10年1513年)に完成)、天文12年1543年)の妙心寺霊雲院障壁画などである(大仙院障壁画については、方丈竣工時の作品ではなく、やや後の年代の作とする見方が有力である)。大仙院方丈障壁画相阿弥元信と弟・之信が部屋ごとに制作分担しており、元信担当したのは「檀那の間」の『四季花鳥図』と、「衣鉢の間」の『禅宗祖師図』などであったこのうち、『禅宗祖師図』は典型的な水墨画であるが、『四季花鳥図』は水墨基調としつつ、草花部分にのみ濃彩用いて新し感覚示している。元信時の権力者であった足利将軍細川家との結び付き強め多く門弟抱えて画家集団としての狩野派基盤確かなものにした。武家だけでなく、公家寺社などからの注文にも応え寺社関係では、大坂にあった石山本願寺障壁画元信手掛けたことが記録から分かっているが、これは現存しない。 元信晩年には「越前守」を名乗り、また「法眼ほうげん)」という僧位与えられたことから、後世には「古法眼」「越前法眼」などと称されている。作品レパートリー幅広く障壁画のほか、寺社縁起絵巻絵馬大和絵風の金屏風肖像画なども手掛けている。元信は父正信の得意とした漢画水墨画大和絵画法取り入れ、襖、屏風などの装飾的な画面を得意とし、狩野派様式基礎築いたまた、書道楷書行書草書ならって絵画における「真体行体草体」という画体の概念確立し近世障壁画の祖とも言われている。

※この「狩野元信」の解説は、「狩野派」の解説の一部です。
「狩野元信」を含む「狩野派」の記事については、「狩野派」の概要を参照ください。

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