植村による訴訟とは? わかりやすく解説

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植村による訴訟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:09 UTC 版)

植村隆」の記事における「植村による訴訟」の解説

2015年平成27年1月西岡力文藝春秋社相手取り東京地裁誹謗中傷対す損害賠償請求訴訟を、同年2月櫻井よしこワック新潮社及びダイヤモンド社相手取り札幌地裁名誉毀損対す損害賠償請求訴訟提起した2015年1月10日植村自身が関わった記事を「捏造」と決めつけたとし週刊文春発行元である文藝春秋社記事執筆した西岡力東京基督教大学教授)に対し1650万円損害賠償などを求め訴え東京地裁起こし司法記者クラブ 東京都内記者会見した。植村は、23年前に自分書いた2本の記事が「捏造」と批判され続けその結果家族周辺まで攻撃が及ぶとし「私の人権家族人権勤務先の安全を守る」と訴えた本訴訟に際し植村側は170人に及ぶ大弁護団(弁護団中山武敏、副団長小林節海渡雄一事務局長神原元ら)を結成した弁護団は「インターネット上で植村氏家族脅迫する書き込みをした人たちも捜し出し一人残らず提訴していく」と発表したという。また、崔善愛香山リカたちも「植村裁判支え市民の会」を結成し植村支援行った裁判被告である西岡力文藝春秋社側は、「捏造と書いたことについてそれを「事実である」と主張せず、「意見ないしは論評である」と答弁書主張した原告側弁護士神原元は、「「捏造だ」は「事実摘示ではなく意見ないしは論評である」という第2回口頭弁論被告側答弁は、「捏造論事実でないと認めた」に等しく真実性主張できない以上、「植村はすでに勝利した等しい」と主張している。 2018年11月9日札幌地裁岡山忠広裁判長)は、従軍慰安婦報道記事を「捏造」と報じられ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリスト桜井よしこ出版3社に損害賠償などを求めた訴訟植村請求棄却した。植村は、大学就職内定取り消さざるを得なくなったことや勤務していた大学家族脅迫され原因は、櫻井記事によって名誉を棄損されたことにあるとして損害賠償求めていた。岡山裁判長櫻井記述植村社会的評価低下させたと認定したが、事実異なると信じる相当の理由があり、記事書いた目的にも公益性認め植村請求棄却した。櫻井は「ジャーナリスト個人対す提訴乱用表現の自由侵す」「言論の場で意見戦わせるべき」とコメントした2019年6月26日東京地裁は、植村起こした文藝春秋西岡力対す損害賠償請求棄却した。地裁西岡記事について「指摘公益目的で、重要部分は真実」と認定し西岡指摘していた植村金学順キーセン学校通っていたという経歴故意隠したという点と、義母韓国遺族会幹部であったことから、植村義母裁判有利にするために意図的に事実異な記事書いたという点については推論一定の合理性があったこと(真実相当性)を認め植村意識的に言葉選択し金学順女子挺身隊として日本軍によって戦場強制連行されたという事実と異な記事書いたという指摘については、「女子挺身隊」の表記日本組織・制度想起させるとし、植村記事は、金学順が「日本軍(又は日本の政府関係機関)により、女子挺身隊の名で戦場連行され従軍慰安婦させられたとの事実報道するもの」と認定したうえで、植村が「金学順日本軍によって強制連行された」という認識はなかったのに、あえて事実異な記事書いたとして、西岡指摘真実性があるとした。 2020年2月06日、札幌高裁は、植村訴え退けた札幌地裁1審判決支持し請求棄却植村側の敗訴となった2020年3月03日、東京高裁1審判決支持し請求棄却植村側の敗訴となった弁護士ドットコムによると、地裁続いて西岡真実性真実相当性認め植村請求棄却した。高裁判決に関して植村不服として上告するとし西岡公正な判断評価した植村弁護団は、東京高裁白石史子裁判長)が、植村金学順キーセン身売りされたという経歴知っていたのにあえて記事にしなかったとは認められない義母裁判有利にするため意図的に事実異な記事書いたとは認められない地裁判決から変更したことは評価している、としている。これに対して西岡力会長務め歴史認識問題研究会は、この2点地裁判決で既に「真実相当性」が認められたもので、地裁判決から何ら変化がないにも関わらず判決内容曲解させる表現をするのは問題があると非難している。 2020年11月18日最高裁第2小法廷は、櫻井よし子対す訴訟について植村の上告を受理しない決定行い請求棄却した1、2審判決が確定した。。 2021年3月11日最高裁第1小法廷は、西岡力対す訴訟について植村の上告を受理しない決定をした。。これにより植村による訴訟は最高裁まで全て敗訴確定した

※この「植村による訴訟」の解説は、「植村隆」の解説の一部です。
「植村による訴訟」を含む「植村隆」の記事については、「植村隆」の概要を参照ください。

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