大阪府長原高廻り古墳群出土埴輪とは? わかりやすく解説

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大阪府長原高廻り(ながはらたかまわり)古墳群出土埴輪 (東京都)

名称
大阪府長原廻り(ながはらたかまわり)古墳群出土埴輪 一括
区分
重要文化財
時代
古墳時代
所有者
国(文化庁保管

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解説
本件長原廻り古墳群のうち1号墳2号墳から出土した埴輪である。1号墳は21.5m×23.0mの方墳2号墳は24.8m×24.9mの円墳である。これらの古墳はその構造出土品から2号墳1号墳先行し4世紀末から5世紀前半築造されたものである。これら出土埴輪のうち船の遺存状態は極めて良好で耐波性を増した構造船と呼ばれる形態であり当時船の構造造船技術および船の変遷の歴史を知る上で極めて貴重である。

大阪府長原高廻り古墳群出土埴輪

主名称: 大阪府長原高廻り古墳群出土埴輪
指定番号 476
枝番 00
指定年月日 1929.06.22(昭和4.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 考古資料
ト書
員数 一括
時代区分 古墳
年代
検索年代
解説文:  本件長原廻り古墳群から出土した埴輪のうち残存状態の良好なもの三〇箇、附【つけたり指定として鏃形【ぞくがた】土製品三箇一括指定するのである
 「長原遺跡」は昭和四十八年に、地下鉄谷町線延長工事に伴う発掘調査発見されその範囲東西〇〇メートル南北キロメートル以上と考えられる
 本件発見契機となった調査は、大阪市長吉ながよし高層住宅建設先立って昭和六十一年三月から昭和六十三年一月まで行われたこのうち古墳時代所属する遺構は、長原廻り一号墳・二号墳であり、一号出土埴輪のうち、家二箇・船一箇・盾【たて】一箇短甲たんこう一箇草摺くさずり一箇朝顔あさがお】二箇・円筒えんとう三箇合計一一箇、二号出土埴輪のうち、家二箇・船一箇・盾二箇・冑【かぶと】一箇短甲二箇・草摺二箇・壷六箇・円筒三箇合計一九箇、および一号出土の鏃形土製品三箇その内容である。
 長原廻り一号墳は東西二一・五メートル南北二三・〇メートル方墳ほうふん】であり、二号墳は東西二四・八メートル南北四・九メートル円墳えんぷん】である。古墳の構造出土埴輪編年組み合わせ等から、二号墳が一号墳に先行して四世紀末から五世紀初頭築造ちくぞう】され、その後一号墳が五世紀前半築造されたと考えられる
 これら出土埴輪のうち、船は遺存【いぞん】状態が良好で、丸木舟の上板材取り付けて積載量増やす構造であるとともに、耐波性を増した構造船【じゆんこうぞうせん】と呼ばれる形態であり、当時船の構造造船技術および船の変遷の歴史を知るうえで貴重な資料である。また、短甲草摺別箇体として作られているが、両者組み合うものと考えられ同様に二号出土の盾・冑も組み合わせて用いられたものと考えられる。これらは後代関東地方盛行した人物埴輪祖型になりうるもので、関東地方人物埴輪考えるうえでも貴重な資料である。
 本件近畿地方初期の形埴輪組み合わせ様相明らかにする資料として、その学術的価値極めて高い。


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