大宮守人と味噌ラーメン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/07 18:11 UTC 版)
味噌ラーメンとは、味噌汁にラーメンを入れたのでなく、豚骨などでとった出汁にラーメンに合う味噌を厳選し、各ラーメン店の工夫を凝らした一品料理である。隠し味にニンニクを入れている。大宮守人は、味噌ラーメン開発の際に縮れ麺を採用したとされ、具材には栄養のバランスを考えて、長ネギ、玉ネギ、モヤシ、キャベツなどを使用した。さらに、味噌味の場合はチャーシューの代わりに挽肉を用いた。これらのスタイルが、札幌ラーメンの基本形の一つとなっている。また、それまでのラーメン屋が、麺を茹でる際に燃料として専ら木炭を用いていたのに対し、大宮は機関士時代の経験から石炭を使用することを思い立ち、短時間で効果的に茹でる方法を生み出した。 中国では、味噌ラーメンに類似した『担担麺』があり、甜麺醤や芝麻醤および豆板醤で作られたタレが、麺にかけられたり汁に入れられたりするような料理も普及している。だが、その多くは汁が少なく、味も日本人好みであるとは限らず、大宮守人の『味噌ラーメン』開発までは、日本では『味噌ラーメン』のようなラーメンは普及しなかった。日本人の好みにあった『味噌ラーメン』の開発ということで、大宮守人の日本でのラーメン史での貢献は、大きい。
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