大友家文書とは? わかりやすく解説

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大友家文書

主名称: 大友家文書
指定番号 146
枝番 00
指定年月日 1993.06.14(平成5.06.14)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 290
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  大友家文書は、鎌倉時代以来豊後守護職等を世襲し、守護大名経て戦国大名へ発展した大友惣領家伝来した文書で、保安三年一一二二十一月十九日清原某処分状案を上限として桃山時代に至る二百九十通を存する
 本文書は、大友氏相伝所職所領に関するものが多く室町期足利氏袖判下文御判御教書御内書管領下知状など、室町幕府発給文書まとまっているのが特徴である。
 文書中、建久六年(一一九五五月中原親能鎮西守護任じた将軍家政所下文案や、文永弘安の役関わる文永十一年(一二七四十一月一日関東御教書案などは、案文ではあるが鎌倉期重要な史料としてあげられよう。元弘三年一三三三)の四月二十九日足利高氏御内書は、絹布一〇・五×八・四)に書かれ篠村八幡宮において挙兵直後発給されたもので、六月十日足利高氏御内書、同十三日足利高氏御内書とともに尊氏初期発給文書遺例として珍しい。
 南北朝室町期文書のうち、御判御教書は、守護職補任に関するものがまとまっており、御内書なかには将軍家および管領家内紛の間にあって大友氏徐々にその権力増大していった様子窺えるものも含まれている。貞治三年一三六四)の氏時、永徳三年一三八三)の親世の所領所職注進状案は、南北朝時代大友氏所領全貌国衙領支配あり方などを示している。また、大友義長はじめとする、義鑑・義鎮・義統の条々事書は、大友氏領国統治考え上で注目される
 このほか、応永十九年(一四一二)六月九日摂津守護代長塩備前入道過所などは、当時大友親世春日丸という交易船を有したことを伝えており、永正四年(一五〇七)十月笠懸日記など、小笠原流中心とする室町幕府系の武家故実守護大名へと受容されて行く過程を示す貴重な史料もあって興味深い
 以上のように、本文書は、豊後をはじめ筑後筑前中心とした中世大友氏動向九州政治史を語る上に不可欠史料として日本中世史研究上に重要である。



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